ジャズ、フォーク、ソウルがぶつかり合うユニークでノスタルジックな、フレンチシネマのような魅惑の音楽世界が広がる・・・LAから現れたシンガーソングライター、 Kadhja Bonet (カディア・ボネイ)。
Amy Winehouse的ネオ・ヴィンテージソウルよりもディープで、70年代フォーク(彼女自身は”ジプシーフォーク”と呼んでいます)のようなモノトーンで深みのある情景が漂う、一度聴いたら耳についてしまう不思議な魅力を持った世界観ですね。
キャリアとしては両親は音楽家で、幼少のころからクラシック音楽を学び、2014年に“Tears for Lamont”でデビュー、その後「レッドブル・ミュージック・アカデミープログラム東京」卒業。
その後2016年アルバム「 Visitor 」、2018年、「 Childqueen 」をリリースしています。その他、Anderson .PaakやFree Nationals、Sir、チャイルディッシュ・ガンビーノ『3.15.20』や、2022年Bonoboのアルバム『Fragments』へのゲストボーカル参加と、めきめきと頭角を現してきている注目シンガーです。
Kadhja Bonet : レビュー
For You
2022年シングル。ドリーミーに輝くシンセとドラムマシンのパレットが心地よいカディア・ボネイらしいジャンルレスでクラシックな作品。
Bonobo – Day by Day feat. Kadhja Bonet
ボノボの原点回帰的なダウンテンポ・ビーツとカディアのボーカルは相性抜群ですね。
Mother Maybe
美しく魅惑的な70年代的サイケデリックソウルな力強いビートと母性のある Kadhja Bonet の歌声が魅力的。
Remember The Rain
「The Visitor」から。21st Centuryの1978年作、”Remember the Rain“を甘美でシネマティックにカバー。
Honeycomb
前2曲を上回るようなどっぷりとどこまでもハマっていくディープな「ノスタルジア」な世界観が繰り広げられています。
Free Nationals, JID, Kadhja Bonet & MIKNNA – On Sight
アンダーソン・パクのバックバンドとして活躍しているFree Nationalsのタイトルアルバムへのゲスト参加曲。
Another Time Lover
サイケデリックな70年代サウンドの中にポップさを散りばめたクリエイティブなオーガニックソウル。
Kadhja Bonet : まとめ
フレンチシネマのような魅惑の音楽世界、Kadhja Bonet (カディア・ボネイ)でした。クラシックでシネマティック、過去と未来が並行して進んでいるようなユニークな魅力は唯一無二。他のアーティストとのコラボレーションも増えていきそうな、これからもより注目されるシンガーではないでしょうか。