スペイン、バルセロナを拠点にメインボーカル&ギターのZoé Renié(ゾー・レニー)ベースのAlex Molas(アレックス・モラレス)、ドラムのAurélien Landy(アウレリアン・ランディ) 、キーボードのTomàs Fosch(トマス・フォッシュ)の4ピース・ジャジーネオソウルバンド、 Zoe’s Shanghai (ゾーズ・シャンハイ)。
豊かなメロディーとフェンダーローズの音色、軽快なパーカッション、ソウルフルなボーカルはHiatus Kaiyoteをはじめとする現代ネオソウルの流れを汲んでいて、英語歌詞なのでてっきりオーストラリアの新しいバンドかな?なんて思ってましたがスペインと、ちょっと意外ですね。
ジャイルズ・ピーターソンのWorld Wide Cafeでも取り上げられるなど、これから徐々にシーンに出てくるのではないかと期待しています。
2019年9月にリリースされたEP『A Mirage (Mean To Forever)』に加え、2021年デビューアルバムとなる『Lava Love』からもレビューしていきます。
Zoe’s Shanghai : レビュー
Mother
『Lava Love』より、Nubiyan Twist、Joe Armon-Jonesらを手掛けるOli Barton-Woodをプロデューサーに迎え、ディープでしっかりとしたコンセプトで成り立っている音作りと、Zoé Reniéの魅力的なボーカルの融合がバンドの成長を現しているような作品です。
Laziz
2022年作。ユニークな曲展開、ジャズを基調としたフューチャーソウルなアプローチはまさにHiatus Kaiyoteや30/70 Collectiveを思わせるメルボルンのバンドのよう。だけどバルセロナなんですね。
Zoe’s Shanghai – Liquid We
このバンドのアイデンティティを表しているようなジャジー・ネオソウルサウンド。”Brownswood Bubblers“にフィーチャーされそうなジャイルズ・ピーターソン好み(=筆者も好み)な曲ですね。
Zoe’s Shanghai – No Cure
ギターとフェンダーローズが泣かせるミディアムR&B。
Zoe’s Shanghai – That Hill
美しいギターの音色から始まるオーガニック・ジャジーネオソウル。
Zoe’s Shanghai – 101
Khruangbin(クルアンビン)ぽい緊張感とレイドバック感のあるインストルメンタル。
Zoe’s Shanghai – Two To Tango
The Rebirth的なジャズファンクとユニークなフレーズの刻みが印象的。
まとめ
バルセロナ発のレアルネオ・ソウルバンド、 Zoe’s Shanghai (ゾーズ・シャンハイ) でした。ところでShanghai=シャンハイ(上海)の由来はなんでしょうかね?調べてもそこが不明でした・・・。