ロンドンを拠点とするシンガーソングライター、Rachel Agatha Keenのステージネーム RAYE (レイ)。
エイミーワインハウスやアデル、キング・クルールやFKAトウィグスらを輩出するイギリスの名門アーティスト養成学校であるブリットスクール在籍時の17歳、2014年に『Welcome To The Winter』でデビュー。
イギリスのエレクトロニカバンド、Years & Yearsのボーカリスト、Olly Alexander(オリー・アレクサンダー)の耳に留まり彼のプッシュでメジャーレーベル(Polydoll)と契約、2016年EP『Side Tape』『Second』と立て続けにリリース。
ここからDrakeのプロデューサーでもあるNana Roguesとの共作&プロデュース作『Confidence』や、Chali XCXとPVを共作した『I,U,Us』などのスマッシュヒット、そして決定的だったのがロンドンの人気DJ、Jonas Blueからのラブコールで実現した曲『By Your Side』の全英、全米での大ヒットで完全にブレイクスルーし、イギリスの若手アーティストの登竜門である”BBC Sound Of 2017“でも3位選出。(その年ウィナーはRay BLK、4位はJorja Smith)
存在感のある力強さとしなやかさを兼ね備えたボーカルは、ラッパーのNasや前出Chali XCX、Stormzyなど各アーティストからの共演オファーも絶えない注目のアーティストへと成長してきました。
2020年に入ってもその勢いは増すばかりで、2020年11月20日リリース(予定)の最新アルバム『Euphoric Sad Songs』からの先行カットシングルを立て続けにリリースしているので、ここでレビューしていきたいと思います。
RAYE : レビュー
Love Of Your Life
『Euphoric Sad Songs』からのカット。
Dua Lipaとも通ずる最近のUKポップトレンドのような、やや70年代~80年代ノスタルジック感のあるディスコポップ。ヒットしそうな予感。
Natalie Don’t
こちらもノスタルジック感と哀愁のあるサビメロディが非常にキャッチーなUKポップ。結構好きです。この曲。ロシアのエアプレイチャートでNo1になってますね。
Secrets
コソボ出身のディープハウス系DJ、Regardとのカップリングによる全米ダンスチャート8位のヒット曲。
Love Me Again
2019年リリースのシングル。RAYEの存在感のあるボーカルとシンプルなフレーズリフレインが印象的な、US産のポップとは一線を画す上質ポップ。
Confidence feat. Maleek Berry, Nana Rogues
DrakeのPassionfruitでもみせたようなNana Rouguesらしい、ミニマムなトラックの中に洗練されたメロディをはめ込んだ聴き飽きることのないナイスR&Bチューン。おススメです。
Jax Jones, Martin Solveig, RAYE, Europa – Tequila
イギリス、フランス両人気DJとRAYEによるやや能天気なダンスチューン。UKダンスチャート2位。
Jonas Blue – By Your Side
ジョナス・ブルーとのコラボ作。Zeddの『Clarity』ばりの神懸ったドラマチックな展開が聴ける名作。
まとめ
アツい注目を浴びるUKポップシンガー、RAYE(レイ)でした。Dua Lipaに続くUKからの新鋭ポップシンガーとしてこれからも注目を浴びる存在となりそうです。