2010年代以降のUKアンダーグラウンドミュージックシーンを代表するプロデューサー・カルテット、 Rudimental (ルディメンタル)。
ソングライター兼プロデューサーのPiers Agget、Kesi Dryden、Amir Amor、DJ Locksmithで構成されたプロジェクトで、2011年『Deep In The Valley』でデビュー後、2012年アルバム『Home』よりJohn Newmanをフィーチャーした『Feel the Love』がUKダンスチャート/シングルチャートで1位を獲得。
それ以降、ドラム&ベース、UKガレージ、グライム、ダブステップといったUKクラブシーンの最先端サウンドを独自のスタイルで再構築した、パワフルでソウルフルなサウンドで2010年代のUKクラブシーンを牽引する存在。
また、常連のAnne-Marie、Maclemore、RAYEから、Ed Sheeran、Chronixx、Sinead Harnett、Ella Eyre、Bobby Womackなどなど、イギリスのアーティストを中心に様々なボーカリストをコラボレイターとして招き入れた楽曲の数々は、電子的な音楽だが非常に有機的で拡張性と厚みのある世界観を生み出していて、多くのフェスでのパフォーマンスでも人気ですね。
アルバムは2013年『Home』から2019年の『Toast to Our Differences』までパワフルで、レベルの高い作品を世に送り出していますが、ここ最近もシングルを連発しており次のアルバムもありそうな予感がするので、ここでレビューしていきたいと思います。
Rudimental : レビュー
Be The One feat. MORGAN & TIKE
2021年シングルカット。ロンドンベースの新鋭20歳の女性シンガーMorganとラッパーのTIKEをフィーチャー。
RudimentalがプロデュースしたUKラッパー、Ninesの”Airplane Mode“のようなクリスピービートに陽気さと暖かみが加わったR&B系サウンド。
Come Over (feat. Anne-Marie & Tion Wayne)
常連コラボレイターAnn-Marieと、ノースロンドンのラッパーTion Wayneをフィーチャー。懐かしさのある2ステップビートとホーン、アン・マリーのボーカルがキャッチーでポップな作品。おススメです。
RAYE,Rudimental – Regardless
常連コラボレイター、RAYEのEP『Euphoric Sad Songs』でのカップリング。ニューヨークベースのエレクトロニックデュオiiOの2005年作”Rapture“をリメイクしたディープハウス風の仕上がり。
Be Somebody
アイルランドのSSW、James Vincent McMorrow(ジェイムス・ヴィンセント・マクモロー)との共作による久々の歌ものドラムンベース。
Blend
NetskyっぽいリキッドサウンドにAfronaut ZuのボーカルとRudimentalのアレンジ&ホーンが一体となったまさに3組のブレンド。
Let Me Live (feat. Anne-Marie & Mr Eazi)
Major Lazerとの強力タッグによる2018年アッパーキラーチューン。
These Days feat. Jess Glynne, Macklemore & Dan Caplen
2019年『Toast To Our Defferences』からのUKシングルNo1ヒットの壮大なメロディアス・ソウル作品。
Lay It All On Me feat. Ed Sheeran
2015年『We the Generation』からエド・シーランを迎えた鼓動するようなビートが特徴的な、こちらも壮大さを感じるポップEDMトラック。
まとめ
UKクラブシーンを牽引するプロデューサー・カルテット、Rudimental(ルディメンタル)でした。
Calvin Harrisのようなクールさと、Major Lazerのような野性の中間地帯にあるような、クラブミュージックの全方位的な位置でパワフルでソウルフルな作品を送り続けています。