ジャマイカ、スパニッシュタウン出身、注目の「レゲエリバイバル」アーティスト、Jamar Rolando McNaughtonのステージネーム、 Chronixx (クロニクス)。
父親もChronicle(クロニクル)という名のレゲエアーティストとして知られ、グレゴリー・アイザックス(Gregory Isaacs)やバーロ・バントン(Burro Banton)などのレゲエ・シンガーたちとの交流やダンスホール・カルチャーの中で育つサラブレッド。
2011年デビュー・シングル「Behind Curtain」をリリース、その翌年にアメリカの人気ダンスユニットであるMajor LazerのWalshy Fireによるミックステープ『Start a Fyah』で全編Chronixxによるフリースタイルを披露し話題に。
2015年には人気ラッパーのJoey Bada$$(ジョイ・バッドアス)のデビューアルバムへの参加、自身としては2017年デビューアルバム『Chronology』をリリース。レゲエ、EDM、ゴスペル、フォーク、ヒップホップをブレンドした革新的なサウンドが話題となり、2014年のEP『Dread&Terrible』に次ぐビルボードレゲエチャート1位、そしてグラミー賞「BEST REGGAE ALBUM」にノミネート。
生粋のジャマイカンでありながらレゲエ以外のサウンドも取り入れつつ、スピリチュアルで創造的なボーカルや力強いフリースタイルもいける、現代ジャマイカン・レゲエの先端を行くアーティストです。
最近ではLucky Daye、Free Nationalsなどへのボーカル参加など、コラボレイターとしても存在感を示してきていますね。
Chronixx : レビュー
Never Give Up
2022年作。現在のレゲエアーティストに捧げる、ラスタファリズムを感じされるようなオールドスタイルなジャマイカンルーツレゲエ。
Same Prayer ft. Kabaka Pyramid
人気上昇中のレゲエシンガー、Kabaya Pyramid(カバカ・ピラミッド)をフィーチャーした、オーソドックスだけど深みのあるベースラインが印象的なルーツレゲエ。
Dela Move
ジャマイカのダンスホールDJ、 Admiral Baileyの「Della Move」を引用しながらも原曲とは違うディープなアフリカンリズムとヒップホップを融合したサウンド。
Black Is Beautiful feat. Sampa The Great (Remix)
2017年アルバム『Chronology』収録の『Black Is Beautiful』のリミックス。オーストラリア在住のアフリカンラッパー、Sampa The Greatをゲストに迎え、よりヒップホップ色を出した内容。
Lucky Daye – Roll Some Mo (Remix)
Lucky Dayeのデビュー曲であり人気曲、「Roll Some Mo」をレゲエに仕上げたこの夏イチオシトラック!
Free Nationals & Chronixx – Eternal Light
Anderson .Paakのバックバンドとして活躍するFree Nationalsのデビューアルバムからのファーストカットとなったこの曲もChronixxとのコラボレーション。まさにグッドバイヴレーション。
Alicia Keys – Underdog (Remix) feat. Chronixx, Protoje
アリシア・キースの最新作、『Underdog』のダンスホールリミックス。
まとめ
いま一番アツいジャマイカン・レゲエアーティスト、Chronixx(クロニクス)でした。
それにしてもコラボレーション作品がどれも良いですね。独特の絡みつくような粘り腰な歌いまわしが非常に良い味を出しています。コラボレイターとしても益々引っ張りだこになりそうです。