Omar Apollo / 弾けるファンク&ポップ!

omar apolloIndie

インディアナ州サウスヘヴン出身のメキシコ系アメリカ人シンガーソングライター、 Omar Apollo (オマー・アポロ)。

メキシコ人の労働者階級の両親のもとで育ち11歳からギターを弾き始めた彼は、ファストフード店で働きながらSoundcloudに曲をアップロードしていた中、20歳の時に友人が出資してくれた30ドルでストリーミングサービス(Spotify)に曲をアップロード。

そのアップロードした曲『ugotme』が、Spotifyの公式プレイリスト『Fresh Find』に登録されたことをきっかけに、それこそ瞬く間に全世界で話題となり年間で1,500万回以上のストリーミングを記録。

D.I.Yの音楽がストリーミングプラットフォームにより一気に全世界にブレイクするという、まさに現代版アメリカンドリームが実現されたアーティストですね。

R&B、ファンク、ロック、ポップが程よく、そして爽やかで弾けるように混在した音楽性と等身大のリリックは、同年代のリスナーを中心に多くのファンを獲得。来日も果たしており日本でも高い人気を誇ります。

メジャーレーベル、ワーナーとの契約も果たし益々メジャーアーティストへの階段を昇っていきそうな彼のメジャー初EP『Apolonio』が2020年10月にリリース。

それまでの過去2作EP『Stereo』、『Friends』で漂っていたインディっぽさ、D.I.Y感を残ししつつファンク、ポップからラップ、メキシカンコリードまで、若さ溢れるエネルギッシュさとセクシーさを兼ね備えた作品になっています。

2022年4月8日には初のフルアルバムとなる『Ivory』をリリース。全3作のEPを経て、より成熟した側面を漂わせています。

その『Ivory』プラス、ハイライト作品をレビューしていきます。

Omar Apollo : レビュー

Go Away

Ivory』より3曲。スムースなメロディとハーモニーに伸びやかなファルセットが印象的な爽快インディポップ。

Omar Apollo – Go Away (Official Music Video)

Bad Life feat. Kali Uchis

後述『Hey Boy』に続く、Kali Uchisをフィーチャーしたドリーミーダウンビート。

Omar Apollo – Bad Life feat. Kali Uchis (Official Music Video)

Tmagotchi

ファレル・ウィリアムズプロデュースのたまごっちの唄。

Omar Apollo – Tamagotchi (Official Video)

 

Kamikaze

EP『Apolonio』から3曲。先行カットされていた日本語タイトルの失恋をテーマにしたムーディ・メロウソウル。

Omar Apollo – Kamikaze (Official Music Video)

 

Want U Around feat. Ruel

シドニー出身のSSW、Ruel(ルエル)との、Daniel Ceaserのような、男っぽさを感じるセクシーなインディR&B。

Omar Apollo – Want U Around feat. Ruel (Official Audio)

 

Hey Boy feat. Kali Uchis

カリ・ウチスとの中南米コラボによるノスタルジック&ウォーミーな、どちらかというとカリ・ウチスワールド。

Omar Apollo – Hey Boy feat. Kali Uchis (Official Audio)

 

Stayback (Remix) feat. Bootsy Collins

P-Funkレジェンド、ブーツィー・コリンズによる野太いベースラインとオマー・アポロのディストーションがかかったギターソロがイカしたファンクチューン。

Omar – Stayback Remix (feat. Bootsy Collins)

 

So Good

EP『Friend』からのハイライト。ファレル・ウィリアムズとタキシードとハリー・スタイラスが混ざったようなとびきりポップなキラーチューン!

Omar Apollo – So Good (Official Video)

 

ugotme

ブレイクのきっかけとなった代表作。

シンプルで素朴だけどサビのちょっとレトロなメロディセンスが抜群なインディポップですね。

omar apollo – ugotme

 

Omar Apollo : まとめ

弾けるファンク&ポップギターサウンド!Omar Apollo(オマー・アポロ)でした。

初のフルアルバムとなる『Ivory』は彼の成長を感じさせる一面と、今後の方向性を模索している一面も感じたりして、そんなOmarApolloの現在地点を楽しむのも一考かと思います。