ワシントンD.C.北東部、メリーランド州グリーンベルト出身のアルトサックス奏者、シンガーソングライターの Braxton Cook (ブラクストン・クック)。
5歳のときに父親を通じてサックスに惹かれ、高校時代から地元のライブで演奏しており、ジョージタウン大学でアフリカ系アメリカ人と英語の研究をしながらワシントンD.C.のジャズクラブで自身のバンドを率いて演奏。
2011年、ジョージタウン大学からジュリアード音楽院に編入し、学業を続けながら音楽活動を本格的に開始。ジュリアード音楽院の1年生時にその後の師匠ともいうべきトランペット奏者のChristian Scottと出会い、彼のバンド“Christian Scott aTunde Adjua“長期メンバーとなり、ツアーでスキルと経験を積み重ねることになります。
2013年には若手ジャズアクトの登竜門ともいうべきセロニアス・モンク国際ジャズ・コンクールのサックス・セミファイナリストにも選出され、2014年には満を持してソロEP『Sketch』、Butcher Brownとの共同作『Braxton Cook Meets Butcher Brown』をリリース。
2017年には、デビュー・アルバムとなる『Somewhere In Between』をリリースし、イギリスや日本を含むツアーも敢行し世界的な評価を獲得。
現代ジャズアーティストらしくジャズのフィールドにだけに収まらずMac Miller、Lion Babe、Solange、Rihanna、Phony PPL、Masego、Tom Mischなどとの共演、ソウル、ファンク、ヒップホップ、ゴスペル、自身のボーカルを含む様々なアプローチで現代にいたるまで多数の作品を世に送り出しています。
2022年のエミー賞を受賞し、ロバート・グラスパー、カマシ・ワシントンに続くアメリカの新世代ジャズの担い手として期待されるBraxton Cookをレビューしていきます。
Braxton Cook : レビュー
90s feat. Masego
Masegoとの共演作。お互いの影響を受けた年代、90年代に対するオマージュにあふれたジャジーR&Bソング。
Indie
2023年2月リリース予定の次期アルバム『Who Are You When No One Is Watching?』からの先行カット。ピュアで高揚感溢れるコンテンポラリージャズ。
MB
2022年EP『Black Mona Lisa』から、イギリスのドラマーMoses Boydが作成したドラムパターンと、警察によって銃殺されニュースとなった16歳の黒人少女Ma’khia Bryantへのオマージュを込めた鬼気迫る演奏。
Gold
サックス奏者だけでなく、ソングライターとしての才能を感じられる作品。
アメリカ次世代ジャズを担うSSW&サックスプレイヤー、 Braxton Cook (ブラクストン・クック)でした。
2月のアルバムも楽しみです!