南アフリカにルーツを持ち、ジャマイカ生まれで現在はアメリカで活動するサックス奏者、シンガー、ラッパーMicah Davisのステージネーム、 Masego(マセーゴ)。
8歳でアメリカのバージニア州に移住、幼い頃から楽器演奏や教会で歌っていて、17歳のころに女の子を振り向かせたいという思いから始めたサックス演奏をSondcloudに投稿しバイラルした彼の動きは、2016年にデビューEP 『The Pink Polo』という形で音楽活動を開始。
自身の音楽を『トラップハウスジャズ』と呼んでいる現代音楽をジャンルブレンディングした感性がたちまち話題となり、特に2017年次世代ミュージシャンの登竜門的ドイツ・ベルリンのプラットフォーム、COLORSでの『Navajo』の演奏、フランスのマルチ奏者FKJとのセッション『Tadow』によってその存在を世界に知らしめることに。
コラボレイターとしてもかなり多くのミュージシャンの作品に出演していて、DJ Jazzy Jeffによる若手ミュージシャンとのセッションアルバム『Chasing Goosebumps』やVanjessとの『Touch The Floor』、Medasinとの『Sunday Vibes』(The Pink Poloに収録)、The Game、Kehlani、KAYTRANADA、日本人クリエイターのstarRoなどなど多岐にわたります。
自身としては前出の『The Pink Polo』を皮切りに2016年『Loose Thoughts』、2018年『Lady Lady』をリリース。
相変わらず様々なアーティストのコラボが旺盛ですが、2020年には数曲のシングルをリリースしており、そろそろ次期アルバムも近いか?はわからなくタイミング的にも微妙だけどMasegoワークを振りたくなったので、振り返って返っておきます。
Masego : レビュー
Queen Tings feat. Tiffany Gouché
2018年『Lady Lady』より。メロウ&ブラックネスなトラップソウル・ジャズの組み合わせが秀逸なMasegoらしいトラック。ケニアハリウッド女優ルピタ・ニョンオ、ダナイ・グリラ、ソランジュ・ノウルズをイメージした女性への賛辞。
Favorite Tings
ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』で使われ、ジャズスタンダードとしても有名な『Favorite Things』を軽快にカバー!必聴!
Passport
2020年シングル。オリエンタルな雰囲気漂う上物メロディとトラップビートを組み合わせたミディアムメロウトラック。
Veg Out (Wasting Thyme)
こちらも2020年リリースのシングルトラック。穏やかなピアノのリフがゆっくりと波打ち、暖かみのあるベースラインが滑らかに覆うゴージャス感のあるラウンジチューン。
Old Age feat. SiR
2018年『Lady Lady』より。お気に入りのジャジー・トラップチューン。カッコイイですね。
Aaliyarの『Age Ain’t Nothing But a Number』のワンフレーズ使っているところも◎
Please Wait (Matt McWaters & Ta-ku) – Flight 99
チル・ヒップホッププロデューサーTA-KUとMATT McWATERSによる2019年にリリースされたプロジェクト『Black &
オーガニックでメランコリックなダウンビートによるチルアウトなサウンドとMasegoのサックス&ボーカルのマッチングが素晴らしい。
▼チル・ヒップホップ特集はこちら▼

NPR Music Tiny Desk Concert
名曲『Tadow』から始まるTDCはMasegoの魅力が詰まった4曲。ギターで参加するMelanie Fayeにも注目。
まとめ
未来へ進化し続けるトラップハウスジャズ、Masego(マセーゴ)でした。
旺盛なコラボレーションと新作リリースで、今後も進化し続けそうなトラップハウスジャズ。新作のアルバムリリースが待ち遠しいですね。