Van McCoyの”Hutsle“によって幕開けした70年代中期から80年代前半にかけて世界的に発生した一大ディスコムーブメントですが、その源流でもあるファンク、ソウルミュージシャンを中心に数々のバンド、シンガーが出現し隆盛を極めていくなかで、ロック、ポップ、ジャズ等の他ジャンルからも参戦してくるミュージシャンが多く現れます。
巨大産業と化していたディスコブーム、ディスコサウンドへの傾倒は現実的な商業的成功への近道でもありましたが、一方で一つのトレンドの中での表現方法として選択した、という見方もできるのかもしれません。
そんなディスコブーム真っただ中でリリースされたジャズミュージシャン出身、あるいはソウル・ファンクバンドによる70年代の”ジャジーディスコ”サウンドを集めてみました。
- 【70年代】 ジャジーディスコ おススメ 名曲10選 :レビュー
- Pleasure – Ghettos of the Mind (1976)
- Earth,Wind & Fire – Beijo aka Brazilian Rhyme (1977)
- Harvey Mason – Till You Take My Love (1977)
- Aquarian Dream – You’re A Star (1978)
- Patrice Rushen – Music Of The Earth (1978)
- David Bendeth – Feel The Real (1979)
- Dexter Wansel – I’ll Never Forget (1979)
- George Duke – I Love You More (1979)
- Leon Ware – What’s your name (1979)
- Stephen Encinas – Disco Illusion (1979)
- 【70年代】 ジャジーディスコ おススメ 名曲10選 :まとめ
【70年代】 ジャジーディスコ おススメ 名曲10選 :レビュー
Pleasure – Ghettos of the Mind (1976)
ポートランド出身の9人編成ジャズ・ファンクバンド、Pleasure (プレジャー)の76年作アルバム「Accept No Substitutes」より。
妖艶なコーラスと切れ味の良いホーンセクションが気持ちを盛り上げてくれます。このグループはLet’s Dance、Joyous等レアグルーヴの名曲も多く輩出しています。
Earth,Wind & Fire – Beijo aka Brazilian Rhyme (1977)
問答無用、泣く子も黙る天下のスーパーディスコ・バンド、 Earth,Wind & Fire の77作「All’n All」のインタールードとして使用されたもの。いわゆる間奏曲ながら根強い人気によりその後エクステンドものもリイシューされた、まさに”ブラジル風味”な名作ジャジーチューン。
Harvey Mason – Till You Take My Love (1977)
ジャズドラマー、 Harvey Mason (ハーヴィ・メイソン)の77年作「Funk In A Mason Jar」から。
Merry Claytonの爽やかなボーカルが響き渡るフュージョン系ダンサブルナンバー。
Aquarian Dream – You’re A Star (1978)
超おススメ。ジャズドラマーであるNorman Connorsが手掛けたジャズ・ファンクバンド Aquerian Dream (アクエリアン・ドリーム)による疾走感のあるビートに絡み合うコーラス、ギター、サックスがこの上なくアバンギャルドなセミインストルメンタル・ブギー!カッコイイ!
▼このアルバムは最高です。おススメ▼
Patrice Rushen – Music Of The Earth (1978)
ジャズ・フュージョン出身のピアニスト、Patrice Rushen (パトリース・ラッシェン)も”Nomber One“”Forget Me Nots“等々ディスコヒットナンバーを数多く輩出していますが、この曲もパトリースらしい軽快でピースフルでオシャレなダンスナンバーとしてハズせない曲。
David Bendeth – Feel The Real (1979)
イギリス出身のジャズ・フュージョンミュージシャン、プロデューサーの David Bendeth (デビッド・ベンデス)79年作「Adrenalin」より。
四つうちビートに軽快なギターリフとコーラスが爽快なフュージョンディスコ。
Dexter Wansel – I’ll Never Forget (1979)
グラミーウィナーでもあるR&B、ジャズコンポーザー、 Dexter Wansel (デクスター・ワンゼル)の79年名作「Time Is Slipping Away」より。MFSBにも参加していたデクスターらしいストリングスの効いたゴージャスなフィリーディスコ。
George Duke – I Love You More (1979)
ジャズフュージョンミュージシャンとして名を馳せた、George Duke (ジョージ・デューク)もディスコサウンドに傾倒していった一人として、有名ダンスクラシック”Shine On“等多くのヒット曲を生み出していますが、こちらもダフトパンク のヒット曲、”Digital Love“のネタとして有名な曲。
Leon Ware – What’s your name (1979)
あのMarvin Gayeの”I Want You“も手掛けたメロウソウルの達人、 Leon Ware (レオン・ウェア)によるアップテンポでありながらどこまでもメロウグルーヴな作りは達人にしかなし得ない至極な合わせ技。
Stephen Encinas – Disco Illusion (1979)
最後はレアもの。トリニダード・トバゴ発のカリビアンディスコ・ブギー!フワフワとしたコズミックなサウンドとエキゾチックなシンセフレーズが印象的なフュージョン・ディスコミュージック。ヤバいです。必聴。
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【70年代】 ジャジーディスコ おススメ 名曲10選 :まとめ
70年代の洋楽ジャジーディスコの名曲10選をお送りしました。ここから80年代にかけてさらに盛り上がりを見せるディスコムーブメントですが、80年代に入ってもこのジャンルでのジャズミュージシャンの活躍は続きます。
▼懐かしの70年代ディスコヒットが聴きたくなったらこちら▼