The Breathing Effect / LAビートシーン発コズミックジャズ

the breathing effect Crossover
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カリフォルニア州ロサンゼルス出身のドラマーHarry Terrell (ハリー・テレル)とベーシストEli Goss(イーライ・ゴス)によるエレクトロニック・ジャズ・バンド、 The Breathing Effect (ザ・ブリージング・エフェクト)。

元々友人であった二人が実験的な音楽を求めて2013年に結成、2014年セルフタイトルEP『The Breathing Effect』、続く2015年ファーストアルバム『Mars Is A Very Bad Place For Love』をLAビートシーンを象徴するレーベルAlpha Pupからリリース。

70年代ジャズ、ソウル、サイケロック、プログレからヨットロックまで様々な音楽のスピリットを21世紀に取り入れた、濃密な音楽性に影響を受けたサウンドスケープで構成され、LAビート・シーンやアンビエント・シンセのコミュニティの中で独自の世界観を形成。

その後も2017年『The Fisherman Abides』、2020年『Photosynthesis』、2021年『Solorpunk Playlist』、2022年『I’ve Never Seen The Northern Lights』と旺盛な創作意欲と変わらぬ実験的なスタイルで、独自のコズミック・エレクトロジャズの世界を切り拓いていった二人。

2022年『I’ve Never Seen The Northern Lights』である意味極限まで突き詰めて宇宙の彼方まで二人でいってしまった感がありましたが、2023年二人の名前を冠したアルバム『Eli & Harry』では、出会った頃の原点に立ち返ったようなフレッシュで好奇心が溢れる音楽への対峙へと回帰したような、彼らのアルバムの中では最もポップに表現している内容となっています。

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The Breathing Effect : レビュー

Eli & Harry』より3曲、この曲はThe Breathing Effect史上最もポップな曲だと思う。

 

Shake It Up

こちらも『Eli & Harry』より、やや歪みのあるバイヴスとヨットロックのような西海岸的ブリーズが効いた緩やかな作品。

 

若手気鋭ビートメイカー、Quickly Quicklyとの共作。ドライブ感のあるドラムに緻密な構成がなされたLAらしいビートミュージック。

 

2020年『Photosynthesis』より、アンビエントかつダイナミックな彼ららしいサウンドスケープ。

 

2017年『The Fisherman Abides』より、アバンギャルド感漂うイントロからの幻想的な展開がカッコいい、個人的にも大好きな曲。

 

2015年『Mars Is A Very Bad Place For Love』より。彼らの音楽性を決定づけるようなエレクトロニック・コズミックジャズが展開される名作アルバム。

 

ライヴだとこんな感じですね。

 

LAビートシーン発コズミックジャズ、 The Breathing Effect (ザ・ブリージング・エフェクト)でした。

デビュー当時から大好きなバンドですが、近年(前作)はコズミック過ぎてついていけなかった部分がありましたが『Eli & Harry』で原点回帰してくれて正直ホッとしています。