オーストラリアパース出身の5ピース、サイケデリック・ロック・バンド、 Tame Impala (テーム・インパラ)。
フロントマンのギター&ボーカルのケヴィン・パーカーを中心に、ドミニク・シンパー(Gt. & Synth)、ジェイ・ワトソン(synth)、ニック・アルブルック(Ba.)、ジュリアン・バルバッガロ(Ds.)で構成されている。
学生時代から友人だったケヴィン・パーカーとドミニク・シンパーにより2005年Dee Dee Dumsというバンドを結成。そこにジェイ・ワトソンが加わりTame Impalaと改名。
トリオはライブバンドとしての活動の傍ら、ケヴィン・パーカーがほぼすべてのエンジニアリングを行うベッドルームレコーディングにより2008年EP『Tame Impala』をリリース。
このEPはARIAチャートで10位、インディペンデント・レーベル・チャートで1位を獲得し2010年ユニバーサル傘下のModular Recordingsと契約し、同年『Innerspeaker』でフルアルバム・デビュー
ストレートな60年代後半のサイケデリック・ロック・サウンドを鳴らす正統派バンドとして台頭し、2012年2ndアルバム『Lonerism』ではグラミー賞の最優秀オルタナティブ・アルバム賞にノミネートされ世界的にブレイク。
このころからケヴィン・パーカーのコラボレイターとしての需要も急騰しており、Mark Ronson、Lady Gaga、ZHU、SZA、Mick Jagerらあらゆるジャンルのアーティストとコラボレーションすることが彼に音楽的影響を与え、2015年『Currents』ではR&Bやディスコのエッセンスを取り入れたアップテンポなダンス・ミュージックへと傾倒。この『Currents』でもグラミー賞、最優秀オルタナティブ・アルバムにノミネート。
それ以降もTravis Scottの名盤『Astro World』やKanye West『Ye』らヒップホップ勢へのアルバム参加、Mark Ronson『Late Night Feelings』、Miguel『Rogue Waves』などサイケデリックロックという枠を飛び出した活躍を見せています。
2022年には公開映画『ミニオンズ;ライズオブグルー』のサウンドトラックに、ダイアナ・ロスとのコラボレーション・シングル「Turn Up The Sunshine」が収録されています。
Tame Impala : レビュー
Diana Ross, Tame Impala – Turn Up The Sunshine
映画の舞台である1970年のR&B/ソウルをその時代のレジェンドでもあるダイアナ・ロスとともに共演!プロデュースはラナ・デル・レイやテイラー・スウィフトを手掛けるジャック・アントノフ。
The Less I Know The Better
名盤『Currents』からの代表曲。サイケデリックとディスコが融合したスムースなダンスグルーヴ。
Tame Impala, Lil Yachty – Breathe Deeper
2020年『The Slow Rush』のリミックス版として2022年にリリースされた『The Slow Rush B Side & Remix』より。
アトランタのラッパーLil Yachtyをフィーチャーした作品。
070 Shake, Tame Impala – Guilty Conscience
070 Shakeとのリミックスコラボレーション。原曲にダイナミックなドラム、スペイシーなシンセを取り入れたナイスリミックス!
Feels Like We Only Go Backwards
2012年『Lonerism』より。60年代サイケデリック・ロックがひしひしと伝わる作品。
オーストラリア最強のサイケデリック・バンド、 Tame Impala (テーム・インパラ)でした。
サイケデリック・ロックからディスコへとサウンドが変貌してく中でもTame Impalaの曲だな、と感覚的にわかるのはケヴィン・パーカーとしてのサウンドの軸、コアがしっかりしているからなのではないかと思いますね。