ロサンゼルスを拠点に活動するアーティストLionel Williams (ライオネル・ウィリアムス) によるサイケデリック・ポッププロジェクト、 Vinyl Williams (ヴァイニール・ウィリアムズ)。
Lionel Williamsの祖父は著名な映画音楽作家、(屋根の上のバイオリン弾き、未知との遭遇(の有名なあの5音符通信信号も)、スピルバーグ作品やスターウォーズシリーズなどなど)John Williamsで、父親と母親はセッションドラマーとピアニストという音楽一家のサラブレッド。
2007年Lionel Williamsのソロとして活動を開始し、2010年EP『Naked Sanctuary』でデビュー。2011年からIan Gibbs (keys & guitar) 、Billy Winger (bass)、James Lake (drums)と共に4ピースバンドとして活動開始。
2012年1stアルバム『Lemniscate』から計6枚のアルバム、最新では2022年8月22日に6作目『Cosmopolis』をリリースしています。
自身が「Celestial Pop」と表現する音楽性は、ネオサイケデリア、シューゲイザー、ドリームポップ、チルウェーヴが入り混じったローファイなアナログノイズと美しいメロディに包まれたレトロフューチャーサウンド。
Toro Y Moi、Unknown Mortal Orchestra、Temples、Mount Kimbieなどとの交流も多く、2ndアルバム『Into』や3rdアルバム『Brunei』はToro Y Moiが主宰するCompany Recordsからリリースされています。
それでは、6作目『Cosmopolis』を中心に聴いていきます。
Vinyl Williams : レビュー
Exopalace
レトロ感と現代ドリームポップが融合したような美しいサウンドと青々としたボーカルによる天上ポップ。
Modern Arch
60年代サンシャイン・ポップの影響を感じさせるヴァースと幻想的なハーモニーが心地よいパラレルワールド。
Probable Cause
ローリングするドラム、浮遊するシンセ、スペイシーなボーカルが絡み合うネオサイケデリア。
Vinyl Williams – Full Performance (Live on KEXP)
2015年のライヴパフォーマンス。一貫した「Celestial Pop」の世界観ですね。
天空のネオサイケデリア・ポップ、Vinyl Williams (ヴァイニール・ウィリアムズ)でした。
祖父や両親とはまた違った音楽性ですが、彼のいう「Celestial Pop」=天空のポップをデビューからずっと貫いている感がありますね。
また、アートワークとしての才能も発揮しており、自身のアルバムはもちろん、Unknown Mortal OrchestraのMV制作や他のアーティストのカバーアート制作などマルチな才能の持ち主でもあります。