ニューオーリンズ出身のシンガーソングライター、プロデューサー、Paul Morton Jr.のステージネーム、 P.J.Morton (PJモートン)。
2005年インディより『Emotions』でデビューし、2013年メジャーフルアルバム『New Orleans』をリリース。
ソロでの活動と並行し、スーパーポップバンド、Maroon5(マルーン5)のキーボーディストとしてメンバー参加したり、Musiq Soulchild、India.Arie、Robert Glasperなどへの楽曲提供やプロデュースもこなすマルチな才能。
スティービー・ワンダーを彷彿とさせるような、オーセンティックで豊穣な歌声によるソウルミュージックが魅力で、これまでに数々のアルバム、作品を残してきており、メジャーデビューから7年ほどしか経っていないにもかかわらず、その楽曲の”落ち着き”さも相まって2~30年のキャリアがあるような錯覚に陥るのは自分だけでしょうか。
Maroon5メンバーとして、そして自身ソロとしても毎年のようにグラミーノミネートされているところもそう感じるところなのかもしれませんね。
2020年8月には『Gospel According to PJ』という、彼の生まれ育ったニューオーリンズでのルーツともいえる、文字通りゴスペルシンガーたちをフィーチャーしたリモートレコーディングセッションアルバムをリリースしています。今年2月にリリースした『The Piano Album』ではJoJoやAlex Isleyなどとセッションしていましたが、それに続く多くのボーカルゲストを迎えたセッションアルバムということで、このあたりの作りも大御所感というか、むしろレジェンドみたいな雰囲気をすでに醸し出しています。
そんなPJモートンの新作およびおススメ曲をレビューしていきます。
- P.J.Morton : レビュー
- So In Love (feat. Darrel ‘MusiqCity’ Walls & Zacardi Cortez)
- Gotta Have You (feat. Kirk Franklin, Jermaine Dolly & Lena Byrd Miles)
- All In His Plan (feat. Le’Andria Johnson and Mary Mary
- Only One ft. Stevie Wonder
- Always Be
- BUILT FOR LOVE (feat. Jazmine Sullivan)
- Ledisi – Anything For You (feat. PJ Morton)
- Maroon 5 – Payphone feat. Wiz Khalifa
- まとめ
P.J.Morton : レビュー
So In Love (feat. Darrel ‘MusiqCity’ Walls & Zacardi Cortez)
『Gospel According to PJ』より3曲。
レゲエリズムを取り入れた、アメリカ南部っぽさを感じさせてくれるおおらかで膨よかなゴスペルソウル。
Gotta Have You (feat. Kirk Franklin, Jermaine Dolly & Lena Byrd Miles)
アーバン・
All In His Plan (feat. Le’Andria Johnson and Mary Mary
心に染み入るような感動的ゴスペルソウル!
Only One ft. Stevie Wonder
2013年『New Orleans』より、スティービーワンダー(ハーモニカ)をフィーチャーしたソロとしてのグラミー初ノミネート作品。
Always Be
2013年『New Orleans』より、スティービー・ワンダーを現代にアップデートしたような豊穣な歌声と優しいメロディラインが素晴らしい。
BUILT FOR LOVE (feat. Jazmine Sullivan)
2019年『PAUL』より、フィラデルフィアのR&BシンガーJazmine Sullivan(ジャズミン・サリヴァン)をフィーチャーした、ザ・PJモートン!といった暖かみのあるソウルミュージック。
Ledisi – Anything For You (feat. PJ Morton)
Ledisi(レディシー)の2020年新作『The Wild Card』より、ど真ん中なハートウォーミングソウルデュエット。
Maroon 5 – Payphone feat. Wiz Khalifa
マルーン5の大ヒット作のひとつ、『Overexposed』以降PJモートンが参加しています。
まとめ
安定のマルチソウルミュージックプレイヤー、P.J.Morton(PJモートン)でした。
70年代ソウルを現代に正統派アップデートした楽曲は、時代を問わずいつも傍らにそっと忍ばせておきたくなる昔ながらの味わい、だけど古いわけじゃない老舗の料理のよう。その店の主人が裏で今流行りの人気レストランのシェフもやってる、みたいな、そんな感じですね。よくわからなくてスミマセン。