ゴスペルシンガーのJacob LuskをフロントマンにキーボーディストのRyan Hope、バイオリニストのAri Balouzianによるハイブリッド・ソウル3ピースバンド、 Gabriels (ガブリエルズ)。
コンプトン出身のJacob LuskはG・ファンクシンガー故ネイト・ドッグが結成したInNate Praiseという聖歌隊グループに参加、のちにオーディション番組「アメリカンアイドル」の2011年シーズンで5位に入賞。
イギリス出身のプロデューサーRyan HopeとLA出身のプロデューサーAri Balouzianは映画音楽の制作の中で聖歌隊を探していたところ、Jacob Luskと出会い意気投合し2016年バンド結成。
2021年に発表したEP「Love and Hate in a Different Time」は、エルトン・ジョン、デヴィッド・バーン、セレステなどのミュージシャンから高い評価を獲得。エルトン・ジョンが「過去10年間に聴いた中で最も重要なレコードの一つ」とまで言わしめた。
ゴスペルと60年代のR&B、ソウル、ロックを現代にアレンジされた緻密でありながら壮大な構成と、Jacob Luskの驚異的なゴスペルボーカルが活き活きと輝きながら迫ってくる、聴く者を圧倒する説得力と際立つ存在感にノックアウトされるサウンドです。
2022年9月30日にアルバム『Angels & Queens – PartⅠ』をリリース。今年のアルバムを語るうえで外せない1枚になりそうなので、ここでレビューしていきたいと思います。
Gabriels : レビュー
Angels & Queens
アルバム『Angels & Queens – PartⅠ』からのタイトルトラック。ソウル、ファンク、ロック、エレクトロニックが有機的に融合したJungleにも近いモダン・ハイブリッドサウンド。
To The Moon and Back
Ryan Hope、Ari Balouzianの今までの仕事の文脈に一致していそうな、映画のサウンドトラックのようなシネマティックサウンド。
One and Only
クラシカルでファンキーなオフビートパーカッションと優美でソウルフルなJacob Luskのボーカルワークのコントラストがイイ!
Love and Hate in a Different Time
チェンバーポップとモータウン、ゴスペル、マーチングバンドのヒントが散りばめられたソウルだけどロックであり、ポップである絶妙なサウンドプロダクション。
聴く者を圧倒するモダンハイブリッド・ソウル、 Gabriels (ガブリエルズ)でした。
『Angels & Queens – PartⅠ』は2部構成で”Part Ⅱ”は2023年3月ごろのリリース予定とのこと。”Part -Ⅰ”をまずはじっくり聴きいておきましょう。