サウスロンドン出身のシンガーソングライター、Arina Wells(アリナ・ウェルス)のステージネーム、 Greentea Peng (グリーンティ・ペン)。
ロンドンシーンらしいアフロカリビアンのテイストのヒップホップ、ダブ、レゲエをミックスした音楽性を、自ら「サイケデリックスR&B」と称しており、個性派ぞろいのロンドン音楽シーンの中でもひときわ個性的なオーラを放っている存在。
2018年からEP『Sensi』でデビュー、その後2019年にはEP『RISING』をリリースしており、パフォーマーとしてもBoiler Room、BBC、Jazz Cafeなどロンドンの主要ライブセットパフォーマンスでも話題となり、ジャイルズピーターソンによるワールドワイドFMのアワード、ワールドワイドアワードの『Breakthrough Act of the Year』を受賞するなど、ここにきて注目度が増してきている感があります。
2021年にデビューアルバムとなる『MANMADE』で、その独特の存在感とダブ、レゲエ、ジャズ、ソウル、エレクトロニックを複雑に絡み合わせたサイケデリック・R&Bの神髄を披露。
2022年9月には早くも10曲のミックステープ『GREENZONE 108』をリリースし、活発な活動を見せているGreentea Pengをレビューします。
Greentea Peng : レビュー
Stuck In The Middle
『GREENZONE 108』より、MJ ColeとSwindleというロンドンの気鋭プロデューサー2人をソングライト&プロデュースに迎えた贅沢な楽曲は、もう存在感もその楽曲も往年のErykah Baduの雰囲気。
Nah It Ain’t The Same
『MANMADE』より。4HeroなどのUKクロスオーバーの文脈が見え隠れするヒプノティックなジャジー・ヒップホップ&ネオソウル。
Revolution
2020年の社会的な混乱、パンデミック、個人の奮闘に対しての改革や変革を、希望とエネルギーに変えるメッセージが込められた力強いレゲエリディム。
Spells
ジャジーなピアノメロディとダビーなビートが気持ちよくスムースに流れるネオソウル。
Hu Man
アフロ・カリビアンテイストなボサノバ風のビートと、自己とアイデンティティへの執着を探求したリリックが、キャラクターをより際立たせているコンシャスソウル。
Mr. Sun (miss da sun)
2019年『RISING』よりおススメ。
Greentea Pengのイメージを決定づけたまさにサイケデリック・ソウル。
p-rallel – Soulboy
ウェストイギリスの若手エレクトロニック・プロデューサー、P-rallelとのコラボによる正統派だけどどこかファッショナブルなルーツレゲエ。
The Streets, Donae’O – I Wish You Loved You As Much As You Love Him
イギリス版エミネムと言われたラッパー、
タテ乗りのユニークなファンキーエレクトロニックチューンに泰然としたGreentea Pengのボーカルがアクセントになってますね。
まとめ
独特なオーラを放つサイケデリックスR&B、Greentea Peng (グリーンティ・ペン)でした。
レゲエ、ソウル、R&B、どれも包含しながら彼女ならではの世界観と唯一無二の存在感を放つプレイヤー。ファッションやCMなどビジュアル面でも活躍の場が広がっていきそうな気がしますね。