ジャイルズ・ピーターソン主宰の「Brownswood Recordings」から発売されたコンピレーションアルバム「We Out Here」にも参加している、UKジャズ界注目のサックス奏者、 Nubya Garcia (ヌバイア・ガルシア)。
自身のバンドを率いるほか、Makaya McCraven、Moses Boydや、Theon Cross Trio、Maisha、Nérijaでのなど、現代UKジャズシーンやアフロ・フューチャリズムにおいて重要な役割をもつ女流サックスプレイヤー。
カリブ海移民の娘として生まれ、当初はヴァイオリンを学び、ロンドン・スクールズ・シンフォニー・オーケストラで演奏するためにヴィオラに転向。
10歳でサクソフォンを始め、ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックのジュニア・ジャズ・プログラムに参加。その後奨学金を得て、ボストンの名門バークリー音楽院のサマープログラムに参加。ロンドンに戻り、Trinity Laban Conservatoire of Music and Danceで学び、学士号を取得。
先述のMaishaやNérijaなどの活動を経て、2017年Jazz Re;Freshedより『Nubya’s 5ive』でソロ名義デビュー。アフロフューチャーサウンドとパワフルで歯切れのよい演奏で、Jazz FM Breakthrough Act of the Year Award、Sky Arts Breakthrough Act of the Year Awardを受賞。
その他現在において数々のアワードへのノミネート、受賞を獲得するいまやUKジャズシーンのトップアクトに君臨している存在。
2020年にはソウル、アフロビート、ダブステップを通じて、モダン・ジャズへの多面的なアプローチを提示したEP『Source』をリリース。2021年にはKaidi Tatham、Nala Sinephro、Georgia Anne Muldrowといったアーティストをフィーチャーしたリミックス集『Source + We Move』を発表。
さらに進化し続けるNubya Garciaを聴いていきましょう。
Nubya Garcia : レビュー
Source ft. Ms Maurice, Cassie Kinoshi, Richie Seivwright
ダブレゲエをベースにした、アフロカリビアンのディアスポラを象徴するようなカリビアンジャズ。
Inner Game
グルーヴィーなエチオピアンジャズ。圧倒される素晴らしい演奏に引き込まれる作品。
Once
ジャイルズ・ピーターソンコンパイルによる「We Out Here」収録曲、”ONCE“
Lost Kingdom
こちらはGilles Peterson’s Worldwide Awardsでのライブ映像、”Lost Kingdom“を演奏しています。パワフルでカッコイイ!
When We Are
新作「When We Are-EP」よりタイトル曲”When We Are“、疾走感あるビートにパワフルなサックスが光る!カッコイイ!
JazzRe:freshed Live
4HeroのディーゴやBugz In The Atticのカイディ・テイタムらもリリースしているロンドンのジャズシーンをリードするニュージャズ系レーベル&コミュニティ、“JazzRe:freshed“でのライブもイイです。今のロンドンジャズシーンを牽引する2人、Joe Armon-Jones(Key)とMaxwell Owin(electric)も参加。
まとめ
いかがでしたでしょうか。UKジャズ界若手注目株、 Nubia Garcia (ヌバイア・ガルシア)でした。
アルバム『Source』はPitchforkでも評価8.3、”Best New Music”に選出される現代UKジャズの中でも屈指の作品です。リミックス版も含めておススメです。