2022年に注目したい UKジャズアクト 8選です。
隆盛を極めるUKジャズシーンより、この2022年にサクラタップス音楽部が注目するアーティストたち8組をピックアップしてみました。
是非参考にしてください!
#1 Maria Chiara Argito
イタリア出身で現在はロンドンを活動拠点にするジャズピアニスト、 Maria Chiara Argito (マリア・キアラ・アーギロ)。
ロンドンではLondon Centre of Contemporary Musicで学び、ミドルセックス大学でジャズの学位を取得。ポストパンクバンドThese New PuritansとのコラボからRiccardo Chiabertaとのエレクトロニック・フュージョンデュオ”Moonfish“など幅広く活動。
エレクトロニック・フュージョンからクラシカルなサウンドまで繊細でしなやかなピアノと時折見せる物憂げなボーカル/スキャットが光る作品が魅力的。
Maria Chiara Argirò – Clouds
#2 Snowpoet
ロンドンを拠点とするヴォーカルのLauren KinsellaとベースのChris Hysonのデュオプロジェクト、 Snowpoet (スノウポエット)。
二人が英国王立音楽院(ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック)在学時に結成され、2016年セルフタイトルアルバム『Snowpoet』でデビュー。
BjörkやJoni Mitchellのような繊細な表現にエレクトロニカ、モダンフォーク、ジャズが組み合わされたサウンドは美しく、透き通るような透明感で構成されており、ナショナル・パブリック・ラジオ(US)やBBC(UK)などのラジオ局からも絶賛されています。
2021年には2ndアルバム『Wait for Me』をリリース。1st、2nd通しで聴いてほしいおススメのモダンフォーク・ジャズデュオです。
Snowpoet – Roots
#3 44th Move
現代ロンドンジャズシーンの象徴ともいうべきピアニストAlfa Mistと、ホセ・ジェイムズやシネマティック・オーケストラ、ジャズ・マタズなど様々な有名アーティストとのセッションに参加する気鋭ドラマー、Richard Spavenがタッグを組んだプロジェクト、44th Move (フォーティフォース・ムーヴ)。
もうこの時点で注目しないわけには行かないですね!日本人を代表するジャズトランぺッター黒田卓也も参加しています。もう聴くしかないですね!
44th Move – Hope feat. Takuya Kuroda
#4 Rob Luft
サウス・イースト・ロンドン出身のギタリスト、 Rob Luft (ロブ・ルフト)。
英国国立青年ジャズオーケストラとの演奏やノルウェイのベーシストEllen Andrea Wang、スイス人シンガーElina Duniなどとのコラボレーションにおいて非常に高い評価を得ており、2016年ケニー・ウィーラー音楽賞受賞、モントルー・ジャズ・フェスティバルのギター・コンペティションで2位を獲得。
その他さまざまな賞を受賞しており、将来を嘱望されているジャズギタリストです。
Rob Luft ‘One Day In Romentino’ live at NQ Jazz
#5 Jackson Mathod
イギリス西部、ケンブリッジシャー州出身のトランぺッター、シンガーの Jackson Method (ジャクソン・メソッド)。
小学生の頃からトランペットを吹き始め、Guildhall School of Musicでジャズを専攻。
元々はセッションミュージシャンとして裏方に徹しており、StormzyやJordan Rakeiなどのミュージシャンのレコーディングに参加。
2020年サウスロンドンのデュオ、Fikaの「Make you Feel」にフィーチャーされたことがきっかけでソロ名義での活動を決心。2021年にプロデューサーのAdibantiと組んだEP『Miles Deep』、ソロデビュー作『Travels in a Confined Space』をリリース。
エレクトロニックサウンドからジャズ、ラテンに至るまで様々なアンサンブルに自由気ままにトランペットを吹く楽し気な雰囲気に魅了されます。
The Park – Jackson Mathod
#6 XVNGO
サウス・ロンドン出身のサックス奏者Deji Ijishakanのステージネーム XVNGO (読み方不明)。
UKのカリビアン・アフロジャズの新星、KOKOROKOのメンバーとしても活動しており、2020年からソロ活動も並行している。
ソロではいわゆる”JAZZ DRILL”を標榜しており、文字通りUKドリル、トラップサウンドとジャズの融合を実験的に追及しています。
「トラップ・ハウス・ジャズ」を標榜するアメリカのMasegoに対し、「ジャズ・ドリル」を標榜するイギリスのXVNGOといったところですね。ドリルの方がやはりハードテックな感じです。
Xvngo – The Prolific
#7 Maliki
ウェストロンドン出身のピアニストのFilip SowaとドラマーのThomas Sunneyによるインストルメンタル・デュオ、 Maliki (マリキ)。
2016年に結成し、ライヴセッションを中心に活動し2020年にシングル『Egress』でデビュー。
力強いドラムと存在感なるピアノからなる息のぴったり合った演奏は、もはやポストGogo Penguinと言ってもよいピタゴラジャズ!
Maliki – Penrose
#8 PYJÆN
Joe-Armon Jones率いるEzra Collectiveのトランぺッター、Dylan Jonesが率いるクインテット、 PYJÆN (パイジャン)。
2016年に結成され、ダニ・ディオダート(ギター)、ディラン・ジョーンズ(トランペット)、ベン・ヴァイズ(サックス)、ベンジャミン・クレーン(ベース)、チャーリー・ハッチンソン(ドラムス)で構成。
ファンク、ジャズ、ヒップホップ、パンクの融合とタイトなホーンなアレンジで、エズラ・コレクティヴのような・・・その延長線上でクリエイティブさとアグレッシブさ、そしてポップさを兼ね備えたサウンドです。
PYJÆN – Beetle Juice (Feat. Nix Northwest)
以上、2022年に注目したい UKジャズアクト 8選、これからのUKジャズシーンをアツくする8組でした。
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