いまどき フレンチ・エレクトロポップ 8選のご紹介です。
90年代以降のヨーロッパにおけるダンスミュージックシーンにおいて、独自に発展してきたフランスのダンスミュージックシーン。
その中でもダフトパンクの世界的な成功によって、ジャンルとしても認知されていったように思います。
フレンチエレクトロミュージックの特徴としては、70年代~80年代のディスコ(ノーランズ、アラベスクなどのヨーロッパディスコ)とP-Funk、エレクトロファンクのエッセンスをベースに、フランス人らしい、フランス人でしか表現できないような瀟洒なメロディ、ロマンティックなメロディが効いたダンスミュージック…といったところでしょうか。説明になっているのかどうか微妙ですが。
そのフレンチ・エレクトロポップの中からここ最近リリースのあった8組を厳選してご紹介します。今回は「フレンチ・ハウス」というよりも、ポップ志向の強い「フレンチ・エレクトロ」、「フレンチ・ディスコ」でセレクトしています。
Jupiter
2000年代後半から活動する、Amélie De BosredonとQuarles Basedenによるパリをベースに活動するフレンチ・エレクトロポップ男女デュオ。
80年代ディスコの定番ソング、Juniorの『Mama Used To Say』のカバーでも話題になった、コズミックムーグ、ファンキーベースにキャッチーなAmélie De Bosredonのボーカルが光る、ブギーナイトを彩ってくれるフレンチディスコです。
2020年4月に5年ぶりのアルバム『Hey There』をリリース。
Jupiter – Rollerskates
Jupiter – Mama Used To Say
Yuksek
ランス出身のDJ/プロデューサー、ミュージシャン、Pierre-Alexandre Bussonのステージネーム、Yuksek(ユクセック)。
2000年代後半から活躍していて、自身の活動以外にもTahiti 80、Gorillaz、Lana Del Rey、H.E.R、Breakbotなどとのコラボレーションやリミックスワークでも幅広く活動中。
2020年2月に4枚目のアルバム『Nosso Ritmo』をリリース。ブラジリアン、ディスコ、ハウスを融合した、バラエティ豊かで圧巻のサウンドスケープ。
Yuksek – The Only Reason (feat. Breakbot, Irfane)
Yuksek – Gorgeous feat. Confidence Man
Breakbot
フレンチエレクトロポップのトップランナー、Mr FlashやJusticeとならびフランスの名門レーベル「Ed Banger Record」の看板アーティストとして君臨するBreakbot(ブレイクボット)。
2012年『Baby I’m Yours』の一大ヒットによって注目を浴び、その後もコンスタントなリリースとLizzo、Parcels、ChromeoなどのリミックスワークやDJ業でも活躍。
哀愁のあるBreakbotらしいシンセポップ、ディスコは以下最新シングルでも健在!
Breakbot – Be Mine Tonight feat. Delafleur
Breakbot – Translight
▼Breakbotの記事はこちら▼
Polo & Pan
パリのDJ、Alexandre GrynszpanとPaul Armand-Delilleからなるフレンチ・エレクトロニックデュオ、Polo&Pan(ポロ&パン)。
エレクトロだけにこだわらない自由な発想で、ハウス、ディスコ、フレンチポップ、ボッサフレイバーを巧みに織り交ぜた独自の”ゆるふわ”な世界観を実現しています。
2018年アルバム「Caravelle」も素晴らしい内容だった彼らの4曲入りEP『Feel Good』が2020年7月3日にリリースされています。
POLO & PAN — Feel Good
POLO & PAN – Coeur Croisé
Myd
フランス、リール出身のプロデューサー、Quentin Lepoutreのステージネーム、Myd(ミィドゥ)。
4人組フレンチハウスユニット、Club Cheval(クラブ・シュバル)のメンバーでもありますが、ソロではClub Chevalのエッジ系エレクトロミュージックとは違った、ファンク色の強いエレクトロ~Nu-Disco的で自身のキャラクターも含めユニークな楽曲を提供しています。
最近では、フランスのラッパー、SCHやLacrimのプロデュースなども手掛けているよう。
Myd – Together We Stand
Myd – Muchas feat. Cola Boyy
NASAYA
フランス領であるマダガスカル東方に浮かぶ小島、レユニオン島出身でフランスで活動するTheo Hoarauのステージネーム、NASAYA(ナサヤ)。
Jamie xx、Tame Impala、Flume、Michael Jacksonなどの影響をミックスさせたエレクトロミュージックは繊細でありつつどこか突き抜ける爽快感を漂わせます。
George AliceやSara Diamondなども含め女性ボーカリストをフィーチャーした爽やかなエレクトロポップ~R&Bもおススメです。
NASAYA – NO GOOD feat. JANEVA
NASAYA – PLASTIC STRAW feat. Tim Atlas
Sébastien Tellier
フランス北部出身のマルチインストルメンタリスト、シンガーのSébastien Tellier(セバスチャン・テリエ)。
2000年代初頭から活躍するフレンチ・ロマンティック・エレクトロの鬼才として君臨してきた重要人物。
ハウス、ディスコ、ファンク、フレンチポップ、ボッサなど様々な要素を独自のスタイルで料理してきた鬼才の2020年5月に6年ぶり6枚目のアルバム『Domesticated』がリリースされています。
今回も随所で光る美しいメロディィと多彩なサウンドアプローチでテリエの世界観がたっぷり味わえる作品。
Sébastien Tellier – A Balle
Sébastien Tellier – Divine
Madeon
フランス西部、ナント出身のプロデューサー、Hugo Pierre Leclercqのステージネーム、Madeon(マデオン)。
2009年デビュー以降、エレクトロミュージック界から常に注目を集めてきた存在で、レディー・ガガやコールドプレイなどビッグネームのプロデュースも手がけてきており、2020年1月の来日公演も記憶に新しいところ。
2019年11月リリースしたアルバム『Good Faith』もiphone11″セルフィー”のCMソングでも話題の『Dream Dream Dream』を筆頭に、前作『Adventure』からの流れをくむ煌びやかでほど良いポップさと纏った上質なエレクトロニックサウンド。
Madeon – Dream Dream Dream
Madeon – All My Friends
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フレンチ・エレクトロポップ : まとめ
いまどきフレンチ・エレクトロポップ8選でした。フレンチタッチのエレクトロポップ、どこかオシャレだったりちょっとユルさもあったり、アーティストそれぞれで表現の仕方もかなり変わるので深く掘っていけば色々な楽しみ方、発見が見えてくるジャンルです。