ドイツ人プロデューサー、Rob Hardt(ロブ・ハート)とデンマーク人プロデューサー、Frank Ryle(フランク・ライル)によるデュオ・プロジェクト、Cool Million(クール・ミリオン)。
80年代のシンセファンク、R&Bをベースとしたクラシカルなグルーヴ感とEugene WildeやGlenn Jones等のレジェンドを含む男女様々なボーカリストをフィーチャーしたストレートで軽快なブギーサウンドにどこかヨーロッパ的な煌びやかさを持ち合わせた、ヨーロッパ版「Tuxedo」といったところ。2008年から活動しているのでこちらのほうがTuxedoより先発ですが。
ヨーロッパ系ブギーサウンドでいえばSoulpersonaやDogget Brothers、ジャジーなところではReel People、ちょっと強引ですがThe Jazzinvadersなんかとも近いものがありますねぇ。
2008年リリースの「Going Out Tonight」から11年経過し、2019年9月に5作目「Stronger」がリリースされていますが、相変わらずの強力なディスコブギーを初志貫徹なまでに貫いています。その「Stronger」を中心にレビューします。
Cool Million : レビュー
Stronger feat. D-Train
アルバムタイトル曲でもありアルバムオープナーはいきなりのレジェンド登場!80年代に活躍したNYブルックリンのディスコ・ファンクグループからJames “D-Train”をフィーチャーした力強いモダンファンク!
Queen Sugar feat. Jasmine Franklin
跳ねたミディアム・スウィングビートがどこか80年代後半を彷彿とさせながらも上物シンセの使い方やホーンフレーズがおしゃれさを演出するUKソウルっぽい作り。
Save Your Love feat. Boogie Back & David A. Tobin
伸びやかなストリングスと男性ボーカルがソウルフルな上質ヨーロピアン・モダンソウル。
Keep On feat. Matthew Winchester
軽快で煌びやかなディスコブギー!彼ららしさを存分に味わうことができる一曲。
Summer Rain feat. Faye B
切なさのある女性ボーカルとトークボックスの組み合わせが80年代クラシカルだけど、現代的ポップさにも溢れているセンス抜群なミディアムチューン。女子ウケ間違いなし。
Making Love feat. Jeniqua
2010年のCool Millionの代表的なアルバム、「Back For More」から2曲。まずはMary Jane Girlsの「All Night Long」のベースライン風な雰囲気がなんだかんだと好きだったりする哀愁漂うR&Bチューン。
Back For More feat. Eugene Wilde
80年代R&Bのレジェンドをフィーチャーした彼らの代表作といってもよいモダン・ディスコブギーの傑作。
まとめ
燦爛煌びやか(大袈裟?)なグルーヴィ・ヨーロピアンディスコブギー、クール・ミリオンでした。「Tuxedo」好きは必聴!
SoulpersonaやDogget Brothersあたりも今後紹介していきたいと思います。