ニューヨーク、ブルックリン生まれのオルタナティブR&Bシンガーソングライター、 Alex Mali (アレックス・マリ)。
ジャマイカ人の母親とトリニダード人の父親がいるカリブ海系アメリカ人の家庭で育ち、大学ではジャズを学んでいることから自宅での作曲、録音をはじめ、その後大学を中退し音楽制作活動に集中するようになったそう。
2014年ミネアポリスのベテランオルタナR&Bプロデューサー、Afrokeysのプロデュースによる「Is It Love」でデビュー。
2016年シングル「Phenom」ではSminoやNo Nameなどシカゴ系ラッパーのプロデュースでも名高いMonte BookerプロデュースでBBC1ラジオや各音楽サイトでの紹介によってバイラルヒット。
そして2019年初EP『Sweet&Sour』をリリース。
エッジの効いた現代トレンドのオルタナティブR&Bトラックと表現豊かなボーカルは、かなりの高レベルでバランスされていて、どの曲も聴き飽きないというのか、R&B好きだったらずっと聴いていられるタイプのもの。
H.E.RやElla Mai、そしてSummer Walkerに続いてブレイクしてほしいR&Bシンガーです!ってアメリカでは一定の評価は得ているんでしょうが、日本ではまだまだのような気がするので当サイトでバッチリ聴いていきましょう。
Alex Mali – レビュー
Start It Up
EP『Sweet&Sour』よりおススメ。
Ella MaiのBoo’d Upのような「ずっと聴ける」ソング。アレックス・マリの柔らかなボーカルがトロけるミディアム・メロウトラック。
Faded feat. Thutmose
この曲も素晴らしい!
シルキーなメロディーラインとマリの陶酔感のあるボーカルに酔いしれる。途中のThutmose(タットモス)によるフックも曲全体を引き締めている。
Hoity Toity feat. MeLo-X
beyonceのアルバム『Lemonade』やDRAM、Ali Lennoxのプロデュースを手掛けるMelo-Xとのレゲエテイストなトラック。
I Know
2020年5月リリースのシングル。
モダンタッチなバウンストラックとTeamarrっぽいフロウが新鮮。
DUCKWRTH – FIND A WAY feat. Alex Mali & Radio Ahlee
LAの注目鬼才ラッパー、DUCKERTHとのコラボ作。トロピカルなトラックがカッコイイ!
Obviously
しっとりと聴かせるメロウトラック。確かな実力!って感じです。
Problem
深いベースラインのエッジトラックと緩やかなボーカルのコントラストが面白い。
まとめ
“グリーンクイーン”を自称する注目R&Bシンガー、Alex Mali(アレックス・マリ)でした。
MVを観てもわかる通り、グリーンをコンセプトカラーとしていて自身のことを「Green Queen」と言っているんですが、ほぼインスピレーション、感覚の世界で選んでいるようです。
メロディアスなスロウ~ミディアムテンポの曲も良いですが、バックグラウンドを意識したカリブ系テイストの曲も彼女の多彩な表現によって魅力的に映る作品になっていますね。