Amy Winehouse(エイミー・ワインハウス)やMayer Hawthorne(メイヤー・ホーソーン)のヒットによって2000年代以降、着実に進化している現代版のリアル”ソウルミュージック”とでもいうべきネオヴィンテージ、レトロソウル界隈。
2010年代以降も数々のアーティストが世に出てきています。
ソウルミュージック~ネオヴィンテージソウルとは?
ソウルミュージックとは、1950年代~60年代にアフリカ系アメリカ人によるゴスペルとブルースから発展してきた音楽である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
その後ソウルミュージックが現代までに多くの形で発展していくわけですが、ネオヴィンテージソウルとは、その初期(50年~60年代)に発展したソウルミュージックの原型を踏襲しながら現代人としてのそれぞれの出自や背景(アフリカ系アメリカ人以外の出自やDJ、クリエイターの視点等)をエッセンスとして取り入れた現代版ソウルミュージック、といったといころでしょうか。
Mark Ronson×Bruno Marsの”Uptown Funk”も上記のエッセンスを取り入れてビッグヒットしていますし、最近では2021年に大きな話題となりグラミーも受賞したBruno Maas & Anderson .Paakによる”Silk Sonic“や2018年にグラミーノミネートされたBlack Pumasなど多くのアーティスト、グループが活躍しています。
当ブログでもCurtis Harding、Trish Toledo、Lack Of Afro、Bobby Oroza、Eamon等々個別で紹介していますが、ネオヴィンテージソウルとは、初期(50年~60年代)に発展したソウルミュージックの原型を踏襲しながら現代人としてのそれぞれの出自や背景をエッセンスとして取り入れた現代版ソウルミュージックです。その中からおススメの楽曲をご紹介しますここで一気にご紹介していきます。
- ネオヴィンテージソウル14選
- Jalen NGonda – Just Like You Used To
- Thee Sacred Souls – Easier Said Than Done
- Bomel x Pastel x Harry Linacre – Spend A Little Time
- Claire Davis – INTUITION
- Charlie Bereal – Oo Baby
- Nathan Johnston & the Angels of Libra – All Your Love
- October London – Back To Your Place
- Alexis Evans – I Made a Deal With Myself
- B Golden – Superstar
- Durand Jones & The Indications – Cruisin’ to the Park
- J.P. Bimeni & The Black Belts – Honesty is a Luxury
- The Soul Chance – The Sole Chance
- The Teskey Brothers – Hold Me
- Amahla – River
- まとめ
ネオヴィンテージソウル14選
Jalen NGonda – Just Like You Used To
ブルックリンのインディ系ヴィンテージソウルレーベルの雄、Daptoneから期待のシンガー、Jalen NGondaによる2022年作。モータウン系の抜群なスウィート&メロウなメロディにマーヴィン・ゲイなどレジェンドシンガーを彷彿とさせるボーカルがもうその時代。
Thee Sacred Souls – Easier Said Than Done
こちらもDaptoneから、ドラマーAlex Garcia、ベーシストSal Samano、ヴォーカルのJosh Laneによって2019年から活動するThee Sacred Soulsのセルフタイトル・デビューアルバムより、暖かいボーカル&コーラス、味のあるギターが雰囲気を盛り上げるレトロソウル。
Bomel x Pastel x Harry Linacre – Spend A Little Time
名門BRITスクール出身のロンドンのシンガーソングライター、Harry Linanceによる若くてフレッシュ感のある爽やかなヴィンテージソウル。Silk Sonicをもっとキャッチーにしたような初心者でも聴き易い仕上りですね。
Claire Davis – INTUITION
カナダ、トロントをベースにするヴィンテージソウルアーティスト、Clair Davisの2023年作。50年代~60年代のドゥーワップソウルの雰囲気に女性だけのボーカル&コーラスがグッときます。
Charlie Bereal – Oo Baby
LAのゴスペルソウルグループ、The Soul Seekersのギター担当でもあったコンポーザー、ギタリスト、シンガーのCharlie Berealの2022年作。70年代風ヴィンテージトラックに甘美なファルセットボイスを披露!
Nathan Johnston & the Angels of Libra – All Your Love
ドイツ、ハンブルグを拠点とするソウル・アウトフィット、Angels of Libraと、アイルランドのシンガーソングライターNathan Johnstonによるとコラボレート作品。60年代ヴィンテージにモダンソウルのエッセンスを加えたスピード感のあるファンク&ソウル。
October London – Back To Your Place
スヌープ・ドッグのバックアップにより様々な楽曲制作にも取り組んでいるインディアナ州サウスベンド出身のソウルシンガーソングライター、October Londonのウェッサイヒップホップの総本山とも言える、そのスヌープ・ドッグが引き継いだDeath Lowレーベルからリリースされた2023年アルバム『The Rebirth Of Marvin』より。
タイトル通り、楽曲、ボーカルともどこを切ってもマーヴィンゲイの再来かと思わせる作風。
Alexis Evans – I Made a Deal With Myself
フランス、ボルドー出身のギタリスト&シンガーであるAlexis Evans(アレクシス・エヴァンス)。ロック、リズム・アンド・ブルース、ソウルを巧みに操ったヴィンテージ感たっぷりでグルーヴィなディープソウル。
B Golden – Superstar
アーティスト情報がほとんどありません。というか皆無の男性シンガー。YouTube上ではこの”Superstar”と”When I See You Smile”がアップされています。ファルセットボイスとゆったりと流れるメロウなサウンドが実に心地良い、リラックスタイムにおススメのBGMです。
Durand Jones & The Indications – Cruisin’ to the Park
J.P. Bimeni & The Black Belts – Honesty is a Luxury
東アフリカのブルンジ出身で、ロンドンで活動するシンガー、J.P.Bimeni(ビメミ)とスペインのファンクグループ、The Black Beltsによる男性的な野性味のあるビターソウル。同じUKのStone Foundationに近いレトロ・ファンキーサウンド。
The Soul Chance – The Sole Chance
カリフォルニアベースのレトロ感たっぷりな男女レゲエ/ソウルバンド、The Soul Chance(ザ・ソウル・チャンス)による、カリフォルニアの古いダイナーが似合いそうな郷愁漂うカリビアンヴィンテージ・インストメンタル!
The Teskey Brothers – Hold Me
オーストラリア、メルボルンを拠点とするJosh TeskeyとSam Teskeyのテスキー兄弟を中心としたバンド、The Teskey Brothers(ザ・テスキー・ブラザース)。ストレートでソウルフルなJosh Teskeyのボーカルが光る、適度な粗さとオーガニック感が同居したオーストラリアン・ソウル。
Amahla – River
2018年デビューのロンドンをベースに活動するシンガー、Amahla(アマーラ)。アコースティックでヴィンテージなサウンドは、Corinne Bailey Rae やRaveenaのように甘く、癒されること間違いなし。
まとめ
現代 ソウルミュージック の輝き!ネオヴィンテージソウル14選でした。
現代なのにレトロ、50年代60年代のスタイルがそのまま現代に蘇っているようで、それが新鮮に感じてしまうところがまた面白いところですね。もはや現代ソウルミュージックの一つのスタイルとして確立している感がありますので、引き続き掘り続けてまたご紹介したいと思います。