“90年代R&B“サウンドは洋楽R&B市場において需要が尽きないようで、当時のサウンドをリメイクした曲がある一定量供給されているような気がします。H.E.Rや5th Harmonyなんかもこの手のサウンドからスタートしていますし、筆者も含め特にアラフォー世代以上の人たちには馴染みやすいサウンドですよね。
70年代や80年代サウンドのリメイクというか、インスパイアされているものは一周回って新しい世代の新しい解釈がなされているものが多いですが、この90年代サウンドはまだその当時を引きずっている印象を受けます。
ともあれ、90年代をリアルタイムに過ごしてきた世代にとってはネタ遣いやらサウンドメイクに「ニヤッ」としたり、当時を思い出して元ネタを聴き返したりといった楽しみ方ができるというものです。
今回は、そんな2019年なのに”90年代”テイストな R&B を特集します。
#1 Jane Handcock / 90’s Love
ラファエル・シャディークのバックアップによりデビューしたアメリカベイエリア、オークランド出身のシンガー、Jane Handcock による文字通りの90’sサウンド。オープニングは完全にJhane”Sending All My Love“へのオマージュですね。
#2 Kie / Go Crazy Go Stupid
もうネタが90年代(笑)。お馴染みThe Isley Brothers”Betweens The Sheets”ネタですが、よく聴いてみるとサビの感じとか音のカットとかを鑑みるにNotrious BIG”Bigpoppa”ですね。そのカラオケで歌ってる…てことか!?
#3 Teyana Taylor / How You Want It? feat. King Combs
Notrious BIGのプロデューサーでもある90年代を代表するプロデューサーと言えばPuff DaddyことSean Combsとそのプロダクションである”Bad Boy Entertainment”ですが、彼の息子である King Combs が父の薫陶受けてBad Boy Entertainmentの音をそのままに、現代アレンジで見事に蘇らせています!
出来た息子っぷりを是非!カニエ・ウェストの薫陶を受けた Teyana Taylor との共演!
#4 Savannah Cristina / What You Wont Do
こちらもネタが90年代(というだけかも)。フロリダ出身のシンガーソングライター&スポークワードを操る Savannah Cristina によるこちらもお馴染み、Bobby Caldwell “What You Won’t Do for Love”のリリックを引用。どこか歌い方がErykha Baduを彷彿しますね。
#5 Iyla / Shampoo
これもネタが・・・、LAベースの白人シンガー、LAっぽいビーツ系のポップR&Bをコンスタントにリリースしている Iyla の、これまた90年代をリアルタイムに過ごしてきたみんなが大好きJ Dilla系ヒップホップ、The Pharcyde “Runnin'”のサンプリングソースであるStan Getz and Luiz Bonfá “Saudade Vem Correndo”のギターリフネタ、というより単純に”Runnin”ネタ。
#6 Nicole Bus / You
再三のネタ…オランダ出身ながらゴスペルベースの本格派シンガー Nicole Bus がJay-Zが主宰するレーベル「ROC NATION」と契約してのデビューカット。そして90年代の東海岸を代表するヒップホップタレント軍団、”Wu Tang Clan”の名曲『C.R.E.A.M』で使われていた、The Charmels “As Long as I’ve Got You”の有名なピアノリフとサビを引用!
#7 BananLemon / Hey Mr. D.J.
90年代R&Bキラーチューン、Zhane のHey Mr.DJを東京発のイケてる日系ガールズ・スクワッド、BananaLemon がリメイク!メインボーカルはなかなか本格的!
まとめ
【 90年代R&B 】テイストな現代R&B 7選でした。なんだか#1、#3以外は元ネタ=90年代という単純思考感もありますが、やっぱりそれ自体が90年代テイストそのものだったりもするのかなと思います。
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