オーストラリア、シドニー北部を拠点とするヒップホップ/ファンク/ソウル系バンド、 Winston Surfshirt (ウィンストン・サーフシャツ)。
元々はバンド名にもある通りマルチインストルメンタリスト/ボーカルのWinstonによるソロプロジェクトでしたが、Bustlip(ビートプログラム)、The Bone(トロンボーン)、Bik Julio(ベース)、 Dool (キーボード)、Mi-K(ギター/キーボード)の6ピースコレクティブで現在は活動中。
ボーカルのウィンストンは同郷、オーストラリアのバンド、Polographiaの“Sly”でボーカルフィーチャーされています。
Tame ImpalaやHaiatus Kaiyote等、オーストラリア音楽シーンが活況を呈している中で、新たにブレイクしそうなバンドとして注目を浴びていて、KCRWやBBC Radio1で取り上げられたりAppleが運営するBeats 1 RadioshowにおいてElton Jhonが彼らの曲、“Be About You”を演奏したことでも大きな話題になっていました。
音楽的には先述のとおりヒップホップ/ファンク/ソウル系ではありますが、彼らが語っている、“There’s a bit of soul, a bit of hip-hop, and ‘Beatlesy’ songwriting behind it.”と言ってたり、フェイバリットアーティストにAnderson Paak, Dorsal Fins, Jordan Rakeiを挙げているように、インディロックだったり、ややジャジーだったりと・・・言ってみれば今のオーストラリアシーンらしいアプローチなのではないかと思います。
出典;https://rollingstoneaus.com/music/post/future-is-now-winston-surfshirt/6437
アルバムは2017年「Sponge Cake」を、2019年に「Apple Crumble」をリリース。
2020年代に入ってアルバムリリースはありませんが、シドニーの姉弟デュオ、Angus & Julia StoneのAngus Stoneによるソロ・プロジェクト、DOPE LEMONのアルバム『Rose Pink Cadillac』への参加や、単発のシングルもリリースしており次回アルバムが待たれるWinston Surfshirtのおススメ聴いていきましょう。
Winston Surfshirt : レビュー
There’s Only One Feat. Genesis Owusu
オーストラリアヒップホップ界注目の新鋭、genesis Owusuを迎えてのスムースファンク。ギターリフがB.T. Express「Do It (‘Til You’re Satisfied) 」っぽい。
Complicated Feat. Young Franco
ブリスベンの今勢いのあるDJ、クリエイター、Young Francoのトラックメイクによるオーストラリアレぺゼン・エレクトリカル・ファンク。
DOPE LEMON – Every Day Is A Holiday feat. Winston Surfshirt
夏に聴きたいグルーヴィーホリデイポップ!
Be About You
Elton Jhonの演奏により話題になった曲。ソウルフルなサウンドとWinstonのファルセットがじつにグルーヴィ。
NobodyLikeYou
2019年「Apple Crumble」より。切れと良いインディロック&ヒップホップはオルタナティヴな新鋭オージーサウンド。
Show Love
ギターカットとブラストーンが控えめながら曲全体の風景を鮮明にしていて、聴き終えてもずっと頭に残る印象的な曲。
For Real
メロウなインディR&B、オーストラリア版Anderson .Paak的な歌とラップをシームレスに操るボーカルはやっぱりクール。
Cosmo’s Midnight – Get To Know
同郷エレクトロニックデュオ、Cosmo’s Midnightにボーカルフィーチャー。Kaytranadaっぽい跳ねるエレクトロビートのダンスチューン。
注目のオーストラリアン・ファンクバンド、 Winston Surfshirt(ウィンストン・サーフシャツ)でした。オーストラリアらしい(?)カラッとした雰囲気とオルタナティブなファンクサウンドが聴き易く、ファンクが苦手な方にもおススメできるバンドです。