カリフォルニア、サクラメント出身のシンガーソングライター、ダンサーの Victoria Monét (ヴィクトリア・モネ)。
アフリカ系アメリカ人の母とフランス人の父のもとで生まれ、幼いころから舞台芸術、教会の合唱団で歌いはじめ、2010年頃(10代)からプロダクションを学び、Mary J BrigeやBrandy、Jenifer Lopezなどを手掛ける人気プロデューサー、Rodney Jerkinsと出会いこの世界へ入るのきっかけを作ります。
その後紆余曲折ありながら、2015年EP『Nightmares & Lullabies Act 2』でデビュー。
Fifth Harmonyのオープニングアクトなども務め、Nas、親友であるAriana Grande、Fifth Harmony、Chloe x Halle、T.Iなど多くのアーティストへの楽曲提供をしながら個人のパフォーマーとしても2018年『Life After Love, Pt. 1&pt.2』のリリースを通して存在感が増してきました。
2020年8月にはニューアルバム『Jaguar』がリリース予定。
他者へのプロデュース、多数の楽曲提供ができる力量と自身のパフォーマンスを両立させるマルチで多面的な才能を持ったR&Bシンガーとして注目していきたいアーティストです。
そのVictoria Monétの最新作を中心に聴いていきましょう。
Victoria Monét : レビュー
Experience with Khalid & SG Lewis
次期アルバム『Jaguar』からの先行カット。
イギリス、リバプールのエレクトロニック系の若手気鋭プロデューサー、SG LewisとKhalidとのコラボレーションによるキラキラしたシンセが眩いダンサブル70’sディスコチューン。
Dive
こちらも『Jaguar』からの先行カット。
ややヴィンテージなサウンドと透明感のあるシンセトラックに、セクシュアルでフェミニンな表現を乗せた思わせぶりな内容。
Moment
こちらも『Jaguar』からの先行カット。
滑らかなボーカルランとストリングアルペジオ、ミニマルビートによる70年代ソウル的サウンドをセクシーに表現。
プロデュースはLucky Daye、HER、Beyoncé、Snoh Aalegraを手掛けるD’Mileによるもの。
Jaguar
アルバムタイトルカットより。
New Love
2018年『Life After Love, pt.2』より。
Brandyあたりのフェミニンな90年代R&Bを想起させる作り。ダンサーだけありMVのダンスシーンは切れ味抜群ですね。
Ariana Grande and Victoria Monét – MONOPOLY
永年の親友でありコラボレイターとして親しんできたアリアナ・グランデの多くでヴィクトリア・モネが楽曲を手掛けていて、グラミーノミネートされた”Thank U, Next“も彼女が手掛けています。
そのアリアナ・グランデの日本版アルバム(デラックスエディション)に収録されている2人が共演するトラップポップ。
まとめ
マルチな才能を持つ注目R&Bシンガー、Victoria Monét(ヴィクトリア・モネ)でした。新作『Jaguar』はどちらかというと(アリアナの)裏方的な印象があった彼女の存在と才能が、とうとう表舞台に出てくる作品になるんじゃないかと期待しています。