Bobby Caldwell / 永遠のミスターAOR 【追悼】

Bobby Caldwell AOR
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コンテンポラリーR&B、ソフトロック、ジャズ、そして80年代AORの代表的なシンガー、 Bobby Caldwell (ボビー・コールドウェル)。

マンハッタン生まれでマイアミ育ちで両親は地元のテレビバラエティ番組「サパータイム」の司会者という芸能一家で育ち、12歳からギターとピアノを弾き始め17歳頃から作曲は始める。

その後ラスベガスへ移住し、カトマンズという名のグループのメンバーとなりスタンダードやカバー曲からオリジナル曲まで演奏するローカルバンドとして数年間活動後LAへと渡り、リトル・リチャードのバックギタリストとして活動。

1971年頃から数年間リトル・リチャードの下で活動する傍ら、LAの様々なバーバンドのメンバーとしての下積み生活の中でレコード会社との契約を望んでいたがなかなか芽が出ず、1978年にようやくマイアミのR&B系インディレーベルTKレコードとのソロ契約を獲得。

1978年にファーストアルバムとなるセルフタイトル『Bobby Caldwell』をリリース。

R&B系レーベルということもありリスナーが黒人中心ということでコンテンポラリーR&Bを前面に出した内容で作られたアルバムからは、彼の代表曲で後世のR&Bからヒップホップまで広くカバーされる名曲『What You Won’t Do for Love』がビルボードホット100で9位を記録、アルバムもビルボード200で21位、R&Bチャートで7位を獲得する大ヒットとなりブレイクスルー。

続く1980年アルバム『Cat In The Hat』もヒットし、80年代に入ると『Carry On』『August Moon』『Heart of Mine』などコンテンポラリーR&BからAORに傾倒した作品を連発し、いずれもヒット。特に日本での人気は非常に高く、Boz ScaggsChristopher Crossと並んで”ミスターAOR”と言われていました。

キャリアのハイライトはやはりAORブームだった80年代ですが、90年代以降も精力的に活動しておりジャズやアメリカントラディショナル・ポップスを取り入れた作品をリリース。

その一方で90年代以降のヒップホップシーンにおけるサンプリングソースそして前述のように初期の作品が取り上げられたことで再評価が進みます。

2000年代に入りAOR回帰的な作品やソフトソウルとジャズの影響を受けたアルバム『Perfect Island Nights』、2010年にもジャズ・スタンダード・アルバム『The Consummate Caldwell』、2015年にLAのR&B、ファンク系プロデューサー、ジャック・スプラッシュと組んだプロジェクトアルバム『Cool Uncle』のリリースと、衰え知らずの活動でファンを楽しませてくれました。

日本にもここ数年ほぼ毎年のように来日公演を行っている状態でしたが、現地2023年3月14日の夜に突然の訃報が舞い込んできました。

追悼の意味も込め代表作を振り返っていきたいと思います。

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Bobby Caldwell : レビュー

デビュー作にして代表作、邦題「風のシルエット」。AORの名曲として語り継がれているところもありますが、元々黒人ターゲットのR&B作品として作られたもので、それゆえアルバムジャケットは(白人バレしないように)シルエットにしたものだそう。

 

個人的に大好きな曲。イントロからAメロへのアレンジがなんともセクシーなアダルトコンテンポラリー。 The Notorious B.I.G.の「Sky’s The Limit」のサンプリングソースですね。

 

『Cat In The Hat』より、R&Bとソフトロックの要素が融合したこちらも初期の名作。J DillaプロデュースのCommonThe Light“で使われてましたね。

 

1982年『Carry On』から、美しいボーカル&コーラスとStealy Danを思わせるフュージョンアレンジが素晴らしい。

 

タバコのパーラメントのCMで日本でも大人気だったオヤジたちの心をときめかす超名作4部作。

こんな感じですね。

 

95年『Soul Survivor』より、The Emotionsの1977年作をカバー。カバーと言ってもこれオリジナルなんじゃないかと思うほどボビー・コールドウェル化されてるところが素晴らしい。90年に入っても全くの衰え知らずですね。

 

2015年『Cool Uncle』より、Jack SplashMayer Hawthorneという若手後継者と戯れるクールなミスター。

 

永遠のミスターAOR、Bobby Caldwell (ボビー・コールドウェル)でした。

取り上げればきりなく出てきますがギュっと絞って振り返ってみました。R.I.P、Bobby!

↓文字化けゴメンナサイ