70年代から80年代にかけて世界的な音楽ムーブメントの一つであった、”AOR”(アダルト・オリエンテッド・ミュージック)。
ムーブメントの中心地はもちろんアメリカ(特に西海岸)でしたが、世界的な広まりの中でブラジルのMPBや日本のシティポップ等世界のポップミュージックにも影響を与えていました。
そんなアメリカのど真ん中とは違う環境で育ったAORを中心に集めてみました。王道のAORも入ってますので聴き比べてみると面白いです。
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- Hawaii – Lady Of My Heart (1980)
- Hal Bradbury – Call Me (1980)
- Brooklyn Dreams – Fallin In Love (1980)
- Bruce Hibbard – Never Turnin’ Back (1980)
- Biafra – Leão Ferido (1981)
- Alan Sorrenti – Try To Imagine (1976)
- Gilles Rivard – Je Reviens (1981)
- Ambrosia – Part Of Me (1980)
- The Cornelius Bumpus Quartet – Inside You (1983)
- Masaki Matsubara – Silly Crush (1983)
- 【70年代】世界の傑作爽やか”AOR”10選【80年代】:まとめ
Hawaii – Lady Of My Heart (1980)
ハワイ産のAORやブルーアイドソウルのレア音源を集めたコンピレーションアルバム、『ALOHA GOT SOUL』より。バンド名もそのまんまの1980年作、爽やかなハワイアン・メロウサーフロック。おススメ。
Hal Bradbury – Call Me (1980)
上記と同じコンピ『ALOHA GOT SOUL』に収録されている曲から、ハワイアンロック・AORバンドであるKrushのリードシンガーだったHal Bradbury(ハル・ブラッドバリー)。昨今の発掘ブームの中で再評価されているうちの一人です。レイジーでアンニュイなイメージの曲が多い印象ですが、この曲はグルーヴィーなファンク色を押し出しています。
アイランドリゾートなハワイアンAOR、ブルーアイドソウル、ディスコ満載!このアルバムはおススメです。
Brooklyn Dreams – Fallin In Love (1980)
ドナサマーのご用達だったイタリア系3人組によるブルックリン発のAOR、ブルーアイド・ソウルバンド、Brooklyn Dreams(ブルックリン・ドリームス)から、基本に忠実な70年代後半AORなメロウグルーヴ。
Bruce Hibbard – Never Turnin’ Back (1980)
オクラホマ出身のシンガー、Bruce Hibberd(ブルース・ヒバード)のAOR~CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックというジャンル、ここでは説明を割愛します)の傑作としてファンの間で知られる曲。
このライトメロウな爽やかさ、海岸ドライブのBGMには欠かせない時代を超えた名作です。必聴。
Biafra – Leão Ferido (1981)
ブラジリアンAORコレクター/プロデューサーの第一人者、Ed Motta(エヂ・モッタ)がコンパイルするToo Slow To Disco Brasilに収録されている、レアものブラジリアンAOR。ゆったりと流れるホーンを中心としたアンサンブルが気持ちイイ。
Alan Sorrenti – Try To Imagine (1976)
イタリアのシンガーソングライター、Alan Sorrenti(アラン・ソレンティ)の76年作。女性コーラスが印象的なウェストコーストAORとイタリアン哀愁ポップが融合した傑作ブルーアイド・ソウル。
Gilles Rivard – Je Reviens (1981)
フランス系カナダ人、Gilles Rivard(ギルズ・リバード)によるフランス語で歌うカリフォルニアAOR。ギターリフとバックコーラスがそよ風のように爽やかに流れるNed Dohenyのような極上シティポップ。
Ambrosia – Part Of Me (1980)
王道AORより一曲。カリフォルニアのソフトロックバンド、Ambrosia(アンブロージア)の全米ヒット(最高3位)曲。
The Cornelius Bumpus Quartet – Inside You (1983)
カリフォルニアのフュージョンバンド、The Cornelius Bumpus Quartet(コーネリアス・バンプス・カルテット)によるスティーリー・ダンを想起させるようなアーバンメロウなフュージョンAOR。
Masaki Matsubara – Silly Crush (1983)
最後は邦楽から。日本を代表するフュージョンギタリスト、松原正樹によるサビへの込み上げ感や、カッティングギターが気持ち良い和製AOR、シティポップの決定版。
【70年代】世界の傑作爽やか”AOR”10選【80年代】:まとめ
世界のAOR、特に爽やか、ライトメロウな曲をご紹介しました。フリーソウル、ブルーアイドソウル、シティポップが好きな方にも刺さる名曲ばかりだったと思います。是非、生活の中のBGMとして活用してください。