サウスイーストロンドン出身の若き天才ギタリスト、 Mansur Brown (マンスール・ブラウン)。
学生時代から結成しているオルタナティブ・ジャズバンド、Triforce(トライフォース)のメンバーとしての活動と合わせ、Henry WuことKamaal WilliamsとYussef DayesによるYussef Kamaalにおいて、ロンドンジャズシーンの一つの方向性を示したといっても過言ではないエポックメイキングなアルバム、『Black Focus』への参加によって一躍シーンの注目を浴びる存在に。
Alfa Mist、Little SimzらUKの重要人物へのレコーディング参加、Shabaka Hutchings、Joe Armon-Jones率いるEzra CollectiveらとともにUK新世代ジャズの今を伝えるプロジェクト『We Out Here』への参加(Triforce)と、いまやUKジャズシーンに欠かせないピースですね。
そんな彼のBlack Focusレーベルからの2018年ファーストアルバム『Shiroi』は各方面から絶賛され、現代版ジミ・ヘンドリックス、はたまたジョージベンソンとも言われ、サンダーキャットのベース、ロバート・グラスパーのキーと並べ新世代ジャズギターのアイコンとも評されています。
それもうなずける、その佇まい含めて若くして才能が爆発、なんともチルでアンビエントに鳴り響くディストーション&ディレイの利きまくったギタープレイに心を鷲掴みにされてしまうわけです。
2020年には3曲入りEP『Tesuto』をLAでいま一番アツいレーベルSoulectionからリリースされています。この新作プラスおススメ曲をレビューします。
Mansur Brown : レビュー
It’s My Time
EP『Tesuto』より。
ベースとギターの協奏からドープなビートが絡むヒップホップアンビエント。
Serene
Soulectionからのリリースということもあるのか、チルーヒップホップに近いLA系ダウンビートとMansur Brownらしいエフェクティブなギターの組み合わせ。
Mashita
ファーストアルバム『Shiroi』
美しいギターのサウンドコラージュのみで展開するレイトナイト・ジャズ。
Me Up
突き抜けむせび泣き、ベースラインをグルーヴィに進行する両ギターのケミストリーが男性的な美しさ、セクシーさを感じさせてくれる作品。
Yussef Dayes X Alfa Mist – Love Is The Message
Alfa Mist、Yussef Dayes、Rico Palladinoとのワクワクするような共演。この中でも凛としたMansur Brownの存在感とクールさが白眉。
Triforce – Righteous
Triforceより。Mansurのソフトでカラフルなギターから始まるオルタナティブ・フュージョン。
TriForce – Walls (We Out Here)
Triforceよりもう一曲。
We Out Hereへの参加局のライブバージョン。ここでもやはりひと際彼の存在感が目立つ、もって生まれたスター性を感じますね。
まとめ
ロンドンジャズシーンの若き天才ギタリスト、Mansur Brown(マンスール・ブラウン)でした。
2020年EP『Tesuto』は日本語から取ってるようで、、MansurはEPを「生命を表すものであり、誰もが普遍的に経験し、これらの障害や課題への挑戦」と説明しています。ファーストの『Shiroi』も日本語から来ているような気がしますが、ここに触れているソースがないんですよね。なので推測です。