テネシー州ナッシュヴィルを拠点に活動するシンガー・ソングライター、ピアニストとしてジャズとソウルを独自の感性とオーガニックなサウンドで奏でるBlue Noteの新星、 Kandace Springs (キャンディス・スプリングス)。
ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、ニーナ・シモーネ、ロバータ・フラック、ノラ・ジョーンズ、そして父であるスキャット・スプリングスから影響を受け、その憧れのノラ・ジョーンズと同レーベルのブルー・ノートから2014年、自己の名前「Kandace Splings」をタイトルにしたデビューEPをリリース。
この作品ではRihannaやNicki Minaj、Alessia Caraなどを手掛けるヒップホップ/R&Bの人気プロデューサーであるPop&OakによるR&Bテイストが前面に出た作品で話題となり、2016年にはノラ・ジョーンズの名曲”Don’t Know Why”を楽曲提供したJesse Harrisや、Joni Mitchellのバックベーシストでもあり4回のグラミー受賞経験を持つ巨匠ジャズプロデューサー、Larry Kleinを迎え入れた名作「Soul Eyes」をリリース。
そして今年2年ぶりのフルアルバム「Indigo」をリリース。このアルバムではなんと、J Dilla世代のジャズドラマー、R&B/ヒップホッププロデューサーであり、Robert GlasperとAugust Greeneを結成したのも記憶に新しいKarriem Riggins(カリーム・リギンス)が全面プロデュース。
ゲストにはクリス・デイヴ(ds)や先日亡くなってしまったロイ・ハーグローヴ(tp)、ニコラス・ペイトン(b)など現代ニューヨーク・ジャズの中心人物が参加!これは期待が持てます。
Kandace Springs : Review(レビュー)
Breakdown
オーソドックスでありながら優美なピアノとキャンディスのボーカルが美しいコンテンポラリーなソウルミュージック。
68
ニューヨーク、ブルックリンの新星、Gabriel Garzón-Montano(ガブリエル・ガルソン・モンターノ)の”68″をカバー。
オリジナル。
ドレイクがカバーしたことでも有名。
Don’t Need The Real Thing
「Indigo」からのファーストカット。大自然が似合うオーガニックなサウンドとキャンディスのしっとりしたボーカルが光る。
People Make The World Go ‘Round
こちらはThe Stylisticsの”People Make The World Go ‘Round”をカバー!
Simple Things feat. Scat Springs
父親であるスキャット・スプリングスとの夢の親子デュエット。
Place To Hide
前作、「Soul Eyes」より。どことなくノラ・ジョーンズっぽいしっとりとしたジャズアンサンブル。
Thought It Would Be Easier
こちらも前作から。アーバンスタイリッシュなジャジーソウル。おススメ。
Pearls feat. Avishai Cohen
最新アルバム”The Woman Who Raised Me“からの先行カット。イスラエル出身のトランぺッター、アヴィシャイ・コーエンをフィーチャーし、スティーブカルデナス(ギター)、スコットコリー(ベース)、クラレンスペン(ドラム)を従えたノラ・ジョーンズと並び評されるニューヨーク産現代ボーカルジャズの神髄を聴かせてくれます。
You’ve Got A Friend feat. 山崎まさよし
日本でも話題になりそう(もうなってる?)なカップリングが実現!Carol Kingの名曲を山崎まさよしとの素晴らしいデュエットで聴かせてくれます。
まとめ
来日間近な新世代ブルーノートをリードする注目シンガー、Kandace Springs(キャンディス・スプリングス)でした。
あのプリンスも生前に絶賛したという、優美でしっとりとした、オーガニックな彼女の歌声に今後も注目です。