オランダを代表するジャズミュージシャン、サックス/フルートプレイヤーの Benjamin Herman (ベンジャミン・ハーマン)。
12歳でサックスを習い始め10代のうちからプロミュージシャンとして活動しており、地元オランダの音楽院へと進学、1991年に若手ジャズプレイヤーの登竜門セロニアス モンクコンペティションにヨーロッパ人として初の入賞を成し遂げ、ニューヨークのマンハッタン・オブ・ミュージックスクールに編入。
と同時にソロデビューアルバム『D-Code』をリリース。
1993年には8人組クラブ・ジャズ・バンド「New Cool Collective」を結成、フロントマン/リーダーとして数多くのアルバムをリリースし、ヨーロッパのクラブジャズ聡明期から長きに渡って活躍している、まさにヨーロピアンクラブジャズのフロントマンと言っても過言ではない存在でしょう。
ソロとしても精力的な活動をしており、ラテン~ソウルがベースのNew Cool Collectiveに対し、アシッドジャズからオーセンティックなジャズ、オーケストレーションなライブラリーミュージックまで音楽的雑食家な様相を見せています。
2022年11月には同郷の女性ボーカリスト、Anna Serierseをフィーチャーしたデヴィッド・リンチなどサスペンス映画へのオマージュ溢れるアルバム『True Love’s Flame』をリリースしています。
Benjamin Herman : レビュー
In Heaven
デヴィッド・リンチ&ピーター・アイヴァース作曲の同曲をサックスがむせび泣く美しくメロウなスローカバーに仕上げています。
A Place I Don’t Know
こちらもAnna Serierseの美しいボーカルが聴けるメロウチューン。
Lowryder
2009年『Blue Sky Blond』より、スタイルカウンシルのポール・ウェラーをギタリストに迎えたファンキーチューン。
A Slow Hot Wind
2021年『Collected Ballads』より、サラ・ヴォーンも歌ったジャズクラシックカバー。ムーディなサックスと女性ボーカルによる大人のジャズ。
Sara, Sunbathing
2012年『Deal』より、70年代B級スパイ映画風。
ヨーロピアンクラブジャズのフロントマン、 Benjamin Herman (ベンジャミン・ハーマン)でした。
アルバムごとにアプローチの違うオランダ、ヨーロッパジャズを牽引するベテラン名サックスプレイヤーの雑食っぷりを楽しんでください!