ニュージャージーに拠点を置くエレクトロニック、サンプリングベースのチルホップ・プロデューサーであり、Beatboxerの Flamingosis (フラミンゴーシス)。この名前は彼の父親が発明したフリースタイルのフリスビーの名前から取ったものだそう。
Flying LotusやJ Dilla、ヴィンテージ・ファンクやディスコ・ミュージックなどの影響を受けたソウルやファンク、ロック、日本のシティポップまで幅広いサンプリングを駆使したチルホップスタイルが魅力。
2018年作「Flight Fantastic」では、アルバムジャケットを日本グラフィックデザイナーの第一人者、大瀧詠一のジャケシリーズでもお馴染みの永井博のものだったりと、日本のシティポップやカルチャーのファンだったりもします。
2019年にFull Mixtape “Mood Provider”、そして2020年にはカナダのビートメイカーThe Kountとの共同制作、”Maniacs!”をリリース、2021年『Daymaker』と、立て続けにアルバムをリリース。
Saib.、Yung Bae、Mactross 82-99らと共にフューチャーファンク~チルホップ界の第一人者としてシーンを牽引する存在です。
2024年5月には単一名義としては『Daymaker』以来、3年振りとなるアルバム『Better Will Come』のリリースが決定しています。
Flamingosis : レビュー
Feel Yourself feat. Marc Rebillet
2024年5月リリース予定のアルバム『Better Will Come』からの先行。NY拠点のミュージシャン&ユーチューバー、Marc Rebilletを迎えてのスムース&グルーヴィなディスコチューン。
Flamingosis & The Kount – Maniacs! (feat. Falcxne)
The Kountと同郷カナダのビートメイカー、Falcxneも加わった2020年アルバムのタイトル曲。ホーンのサンプリングソースは故Roy Hargroveの”Strasbourg/St Denis“(多分)。
Flight Fantastic
同じくチルヒップホップ系プロデューサーBirocraticとのカップリングによる2018年アルバムタイトル曲。グルーヴィでソウルフル。カッコイイです。サンプリングソースはブラザース・ジョンソンのルイス・ジョンソン夫妻が中心のバンド、PASSAGEの”Have You Heard The Word“
You Were Meant For Me
Flamingosisっぽさ全開のソウルフルでグルーヴィなチルホップナンバー、サンプリングソースはDebra Lewisの81年作”Meant for You“
Can’t Seem To Shake It
SweeSweet Charlsの”Soul Man“の有名フレーズとシカゴのヴォーカルグループ、Heaven and Earthの”I Can’t Seem to Forget You“をサンプリングした70年代的ファンキーチューン。
All I Know
アルバム「Newski」から。Bobby Caldwellの”My Flame“を使って異色のJuke/Footworkスタイルにしてしまったやつ。おススメ。
High Tide (feat. Stereocool)
アルバム「A Groovy Thing」からタイトル曲。日本人ギタリスト、大村憲司”YUMEDONO“がサンプリングソース。
キング・オブ・グルーヴィチルホップこと、Flamingosisでした。毎年のようにアルバムやミックステープをリリースしており相変わらずの制作意欲旺盛ぶりを発揮していますが、『Better Will Come』は単体名義では3年振りになるのでリリースが楽しみです。