ノースカロライナ出身でニューヨーク・ブルックリンを拠点とするシンガーソングライター、 Becca Stevens (ベッカ・スティーヴンス)。
作曲家・マルチインストゥルメンタリストの父とオペラ歌手の母をという音楽一家のもと、ファミリーバンドでの演奏とクラシックギターを学び、地元のクラブでジャズスタンダードやアパラチアの民謡を演奏するようになる。
高校卒業後、ノースカロライナ芸術大学でクラシックギターを専攻し、さらに技術を磨いた後、ニューヨークのニュースクールフォージャズ&コンテンポラリーミュージックでボーカルジャズと作曲を専攻。
2008年にデビューアルバム『Tea Bye Sea』でデビュー以降、ジャズ、アイリッシュ・フォーク、インディー・ロック、民族音楽など、一つのジャンルにはまらない振り幅の広い様々なアプローチに挑戦し続けており、アルバムごとにガラッと変わる音楽表現と探求心に惹きつけられます。
また、José James、Snarkey Puppy、David Crosby’s Lighthouse Bandなど多くのミュージシャンやバンドメンバーとしても活躍しており、幅も奥行きも非常に広くて深い人ですね。
2020年の傑作アルバム『Wonderbloom』ではR&Bやファンク、ディスコの要素を取り入れたグルーヴ感溢れるアプローチで、VulfpeckのギタリストCory Wong、長年のコラボレーター、Jacob Collier、David Crosby’s Lighthouse Bandのメンバー(キーボーディストのMichelle Willis、Snarkey PuppyのバンドリーダーMichael League、David Crosby本人)ら40名以上の著名ミュージシャンが参加する超大作に。
かと思えば2021年にはトルコ~中東音楽にインスパイアされた、The Secret Trioという中東系ミュージシャンたちによるバンドとコラボレイトした『Becca Stevens & The Secret Trio』をリリース。詳しくはこちら。
この壮大なミュージック・トラベラーの作品からご紹介していきます。
Becca Stevens : レビュー
Becca Stevens & The Secret Trio – California
Paul Curerriの同曲をフォーク&中東民族音楽でカバー。
こういったカバーも(エルビス・プレスリーからフランク・オーシャンまでいろいろあります)お手のもの。
I Wish
『Wonderbloom』より、一転してVulfpecっぽいファンクが新鮮!
As w/ Jacob Collier
2017年『Regina』より。盟友、Jacob Collierとのデュエットによるスティービー・ワンダー、”As”のシンプルなカバー。
多様性を愉しむ壮大なミュージック・トラベラー、 Becca Stevens (ベッカ・スティーヴンス)でした。
どのアルバムも様々なジャンルアプローチで愉しませてくれますが、まずはこの『Wonderbloom』は必聴!