カリフォルニアベイエリア、オークランド拠点のDJ、パーカッショニストのBrijean Murphy(ブリジーン・マーフィー)とプロデューサーのDoug Stuart(ダグ・スチュアート)による男女デュオプロジェクト、 Brijean (ブリジーン)。
Brijean Murphyの父親もパーカッショニスト(パトリック・マーフィー)としてTito Puente、Harry Nilsson、Crazy Horseなどラテン、ジャズ、ソウル~ロックミュージシャンたちのバックをつとめた人物。
そのマーフィーの育ちからの多様な音楽性でDJ、セッション、ライブプレイヤーとして活躍し、Poolside、Toro Y Moi、U.S. Girls、Wiz Khalifa、Astronauts,etcなどとのコラボレーションによりインディで人気のパーカッショニストとして台頭。
一方、Doug Stuartはシカゴで育ちジャズに没頭、ミシガン大学でジャズの研究を深め、ソングライティングを学んだ後、セッションミュージシャンとしてBells Atlas、Meernaa、Luke Templeらと共演しているマルチ奏者兼トラックメイカー兼プロデューサー。
そんな二人の才能が融合した音楽は、70年代のディスコ、90年代のハウス、ポップスを彷彿とさせるリズムとハーモニーによるちょっとレトロでエレガントな、センス抜群のエレクトロニック&パーカッションサウンドを生み出しています。
2019年アルバム『Walkie Talkie』でいきなりそのハイセンスなベッドルーム・ディスコぶりを魅せつけていた彼らが2021年2月26日にセカンドアルバム『Feelings』をリリース予定。
前作以上にエキゾチックでサイケデリックなトロピカルビートと、Brijean Murphyの甘いボーカル、煌びやかに散りばめられたストリングス、シンセが加わることで、より一層のレベルアップが図られている作品になっています。
Brijean : レビュー
Hey Boy
アルバム『Feelings』より3曲。
ディープに沈んでいくようなベースラインとパーカッション、妖艶でレトロな感覚のシンセを組み合わせた絶妙なバランスのサイケデリック・グルーヴ。
Ocean
Astrud Gilbertoを彷彿させるようなBrijean Murphyのボーカルと穏やかな空間に横たわるような感覚を覚えるグルーヴ、キラキラと輝くローズピアノによる至福のトロピカルサイケ。
Moody
パーカッシブなビートとビンテージ感のある全体を構成する鍵盤楽器、ボーカルがなんとも言えない眩い光を放つベッドルームディスコ。2分ちょっとじゃ全然物足りなく感じる気持ち良さ。
Fundi
アルバム『Walkie Talkie』より2曲。
エレガントにゆったり流れるミッドチューンは、夏のBGMにピッタリなどこまでもトロピカルでブリージン。
Like You Do
溢れるセンスのメロウ・ジャジーグルーヴと、キュートなボーカルのコントラストが秀逸。
Toro y Moi – Ordinary Pleasure
ブリジーン・マーフィーのコンガが全面的にフィーチャーされているToro y Moiの『Ordinary Pleasure』。カッコイイですね!
まとめ
エレガントに煌めくパーカッシヴビート、Brijean(ブリジーン)でした。
ビンテージ感とモダンさが絶妙なバランス感覚で調和しているかなりレベルの高い、ハイセンスな楽曲ばかりですね。センスの良いこれを見ているリスナーは絶対にチェックしておきたいアルバムです。