ジンバブエ生まれでオーストラリア、アデレードを拠点にするシンガーソングライター、ラッパー、Takudzwa Maidzaのステージネーム、 Tkay Maidza (ティケイ・マイザ)。
南オーストラリア大学で建築を学んだが、専任のミュージシャンになるために学業を中断。2013年に17歳でシングル「Brontosaurus」をリリース。
現代的トラップビートとUKグライムを融合させた強力なトラックと、彼女のルーツを感じさせるやや癖の強いフロウでたちまちシーンにインパクトを与え、2015年にセルフタイトルアルバム『TKAY』をリリース。
国内チャートはもとより、世界でもその名が知れ渡るようになり、BETアワードで最優秀国際アクトへのノミネート、Mark Ronson、Charli XCX、Rita Ora、RL Grimeらのツアーサポートするなど注目度が一段と高くなった感があります。
その後も自身を忠実に表現するためのミックステープ『Last Year Was Weird』シリーズを2018年(Vol1)、2020年(Vol2)、2021年(Vol3)にリリース。
PitchforkやNMEなど主要音楽メディアから高く評価されており、欧米シーンでの露出も多くなってきています。
ダイナミックなトラップビートから最近ではポップな領域まで自在にカバーするトラックに大胆さと乙女らしさも表現するユニークなバランスのラップ、ボーカルが魅力的です。
DUCKWRTH、JPEGMAFIA、Kari Fauxら新進気鋭のクリエイターたちともコラボを果たす注目のオージーラッパー、Tkay Maidzaの作品をレビューしていきます。
Tkay Maidza : レビュー
Onto Me feat. UMI
『Last Year Was Weird Vol.3』より。UMIをフィーチャーした90年代R&Bテイストなメロウトラック。
Young Franco, Tkay Maidza – Real Nice (H.C.T.F.) feat. Nerve
シドニーのDJ、プロデューサーのYoung Francoとの2021年作マッシュアップ。切れ味の良いエレクトロバウンスなダンサブルチューン。
You Sad
2020年ミックステープ『Last Year Was Weird, Vol.2』より。
ボッサ風アレンジを施した今までのイメージを覆した柔らかな遊び心のあるポップな路線がイイですね。
Don’t Call Again feat. Kari Faux
アメリカの注目ラッパー、Kari Faux(カリ・フォー)とのコラボによるアンニュイな雰囲気のKali UchisっぽいガールズR&Bチューン。
Shook
UKグライムの要素を取り入れたシャープ且つパワフルな作り。おススメです。
U-Huh
2014年EP『Switch Tape』より。トラップビートにポップさを程よく加えたパーティトラック。
Martin Solveig – Do It Right
フランスの人気DJ、プロデューサー、マーティン・ソルヴェイグの2016年作でボーカルフューチャー。
まとめ
オーストラリア注目のヒップホップアイコン、 Tkay Maidza (ティケイ・マイザ)でした。
音楽シーンはもとより、Tommy Hilfiger、Coca-Cola、Nikeなどの世界的ブランドとのコラボレーションも行っていて、ファッション業界でも注目度が高まってきそうな存在で、よりメジャーなステージでの活躍が期待されます。