フィラデルフィア出身で現在はロサンゼルスを拠点に活動するビートメイカー、Mark Sweeney(マーク・スウィーニー)のステージネーム、 Swarvy (スワービー)。
ベース、キーボード、ドラム、ギターのマルチインストルメンタリストであり、ラップトップPCによるエレクトロビートメイキングによるサウンドプロダクトは、フライングロータスを中心としたLAビートシーンとシンクロすることを知り、LAへと移住。
2014年、Klipmodeの元メンバーであるSuzi Analogueとの共同作品『Love Affairz V.1』をリリース。
同じフィリピンルーツのLAでの盟友、Mndsgn、そしてZeroh、Pink Siifu、Jeremiah Jae、lojii、Versisらとのコラボレーションを通してエクスペリメンタルな生音×電子音楽はローファイでビターな、心地よく脳に染み渡る独自の質感、世界観を構築します。
2014年以降前途のコラボレーション含めかなり多くの作品をシーンにドロップしてきましたが、Kamaal WilliamsやSteve Spacekらが所属するロンドンのジャズエッジ系レーベル、Black Focus Recordsより2020年8月7日『SUNNY DAYS BLUE』をリリース予定。
その新作+アルファでレビューしていきます。
Swarvy : レビュー
SMiLE
『SUNNY DAYS BLUE』より3曲。
各パート生音が美しいインディ感あふれる甘美なメロウチューン。
BONES
Moses Sumneyなんじゃないかと錯覚する幻想的な孤高のローファイソウル。
COOL
生音を全面的にフィーチャーした前半から、Mansur Brownのような泣きのギター~渋めのボーカルへとユニークに展開する実験的クールな作品。
▼アルバム『SUNNY DAYS BLUE』はこちらから視聴可能▼
3AM
ヒップホップデュオ、B.Cool-AidのPink Siifuとのコラボによる2016年作『Twothousandnine』より。
Mndsgnのような分厚いビート&ベースに、うわもののエレピが幻想的に漂うローファイ・ヒップホップの傑作。
A Song About Timing
盟友Mndsgnとのビートメイク共作。カマシ・ワシントンやMockyのコラボレイターも務める実力派女性シンガー、Nia Andrewsを迎えてのLAビート流R&B。カッコイイ。
まとめ
生音×電子音楽を自在に操るLAのビートメイカー、Swarvyでした。新作『SUNNY DAYS BLUE』は、ローファイでアバンギャルドで孤高な世界観だけど、インディポップのような切り口ですんなりと聴ける内容。
LAビート的なアプローチと生音を巧みに融合させた、この界隈でもひときわユニークな存在です。
▼盟友Mndsgnの記事はこちら▼