スコットランド、グラスゴー出身のDJ、先進的ビートメイカー、プロデューサーとして活躍するRoss Birchardのステージネーム、 Hudson Mohawke (ハドソン・モホーク)。
12歳のころからPlayStationで曲作りにハマっていて、その後ターンテーブリストとしてバトルDJのチャンピオンシップ、DMCのUKセクションに15歳でファイナリストになり最年少記録を樹立。
レイヴの感性とヒップホップ、ファンクのエッセンスを強烈な個性で大胆に、エキサイティングに融合・昇華させたビート・ミュージックは2000年代後半の音楽シーンに大きなインパクトを与え、その後のビートミュージックシーン、Soulection系アーティスト、ポップスの文脈においても多大な影響を与えたといっても過言ではないでしょう。
2008年に初EP『Polyfolk Dance』をリリース、2009年にデビューフルアルバムにしてぶっとびの怪作『Butter』をリリース。2015年『Lantern』では彼の世界観をより分かり易くも直感的でカラフルなストーリー展開で楽しませてくれる傑作。
ド迫力に迫ってくるビートニクスと、時にずっしりと、時にスピーディに移り変わりうねり渦巻く世界にただただ身を任せるだけで、爽快に突き抜ける高揚感をもたらせてくれる天才ビートメイカーが、2020年になって2枚の未発表音源集をリリースしています。
2022年8月12日にはパンデミックにより活動が限定的になっていた彼の待望の3rdアルバム『Cry Sugar』がリリース予定!ということで今までの作品を振り返ってみましょう。
Hudson Mohawke : レビュー
Cry Sugar (Megamix)
3rdアルバム『Cry Sugar』からのトラックのメガミックスを、映像作家kingcon2k11による鮮烈な映像のティザービデオをドロップ。これを聴いただけでアルバムのかなりのヤバさが伝わってくる期待感爆上がりの内容!
Very First Breath feat. Irfane
2015年『Lantern』より3曲。
Breakbotのコラボレイターとしても有名なフランスのシンガー、Irfaneをフィーチャーした力強くもキャッチーさも兼ね備えたファーストシングルでアルバムの人気曲。
Resistance feat. Jhené Aiko
R&Bシンガー、Jhené Aikoをフィーチャーした彼の作品では珍しい(?)しっとりしとメロディアスな仕上がり。
System
レイヴの影響を感じさせる疾走感と高揚感、独特の展開とずっしりとしたドラムビートがたまらないフロア向け作品。
Chimes
Mac Book AirのCMでも強烈な印象を放っていた、図太いベースラインとトラップビートが脳裏に焼き付く2014年の快作。
Love Minus Zero
カナダのプロデューサー、Tigaとロンドンとロサンゼルスのスタジオでコラボレーションされた2020年作品。サウンドはHudMo自身が「ハードコアロマンス」と表現した、80年代の質感とエレクトロキーボードのメロディーを重ね合わせた陶酔感のあるレトロエレクトリック・ポップ。
Joy Fantastic feat. Olivier Daysoul
アルバム『Butter』より。アルバム中でも比較的ポップな部類に入る、ワシントンD.Cのソウルシンガー、Olivier Daysoulをフィーチャーした未来型ヒップホップ/サイケR&B。
Pusha T – Hold On feat. Rick Ross
バージニアの人気ラッパー、Pusha Tの2014年アルバム『My Name Is My Name』では2曲のプロデュースで参加。こちらはKanye Westとの共同プロデュース作品。
Monte Fisto
2020年リリースの未発表音源集、『B.B.H.E.』より。太いドラムと勢いのあるシンセ、サイケデリックでスピーディーなパーカッションのモホークビート。
まとめ
アルバム必聴です!