BBC Sound of 2022 ロングリストをレビューしていきます。
イギリスのメディアであるBBCが評論家や音楽業界への調査により毎年選出する、新しい音楽の才能をランキング形式で選出・発表する企画であり、イギリスを中心とした若手アーティストの登竜門にもなっているBBC”サウンド・オブ”の2022年版のロングリストから選出された順位が発表されています。
過去には、1位ではPa Salieu(2020)、Celeste(2019)、Sam Smith(2014)、HAIM(2013)、Adele(2008)、2位以下でもDua Lipa(2016)、Billie Eilish(2018)、Frank Ocean(2012)などなど錚々たる顔ぶれを選出し、ブレイクのきっかけとなっているこの企画。
今年はどのようなアーティストが選出されているのでしょうか。
毎年前年11月後半から12月ノミネーション、翌年1月より5位以上が順次順位が発表され、今年はエルトン・ジョン、ビリー・アイリッシュ、エド・シーラン、ジョルジャ・スミスなどを含む130人以上の音楽業界人のパネリストによって投票、順位発表が行われます。
それではチェックしていきましょう。
BBC Sound of 2022 ( サウンド・オブ 2022 )
PinkPantheress
祝1位選出!
2001年バース生まれの20歳の大学生。ビートサンプリングを活用したヘビーエレクトロニックなサウンドは、UKガレージ、ツーステップ、ポップ、オルタナティブロックがR&Bと混ざり合ったUKらしく、そして若々しい作品。彼女自身は「ニュー・ノスタルジック」と呼んでいる、個人的にもかなり注目したいアーティスト。
pinkpantheress – just for me
Wet Leg
祝2位選出!
幼なじみのRhian Teasdale(リアン・ティーズデール)とHester Chambers(ヘスター・チェンバーズ)によって構成されるインディロックデュオ。
どの曲もストレートでポップでスタイリッシュ!日本でも売れそうですよ!
Wet Leg – Wet Dream
Mimi Webb
祝3位選出!
カンタベリー出身のシンガーソングライター、2020年デビューシングル「Before I Go」がアメリカのTikTokインフルエンサー、Charlie D’Amelioによって投稿され、8,500万回以上の再生回数を記録。
その後のシングル「Good Without」と「Dumb Love」はどちらもUKトップ20になり、彼女のデビューEP「Seven Shades of Heartbreak」も9位にランクインするなど急成長を遂げたアーティスト。ADELE系王道ポップシンガーです。
Mimi Webb – Good Without
Lola Young
祝4位選出!
イギリスの名門アーティスト養成スクール、ブリットスクール卒業の21歳。2019年デビューEP『Intro』をリリースしており、堂々とした深く表現力豊かなボーカルは大物感を漂わせていて、アデルやエイミー・ワインハウスのような存在感を放ちます。
Lola Young – Ruin My Make Up
Central Cee
祝5位選出!
ロンドンのシェパーズブッシュ出身のラッパー兼ソングライターで2021年3月リリースのミックステープ、『Wild West』がUKアルバムチャート2位を記録しブレイクスルーしたいまイギリスで最も勢いのある男性ラッパー。
Central Cee – Obsessed With You
Baby Queen
南アフリカのダーバンで生まれたArabella Lathumのステージネーム。音楽のキャリアを追求するために18歳でロンドンに移り、2020年に大手レーベルポリドールと契約を果たし21年デビューアルバム『The Yearbook』をリリースした新生。次世代オルタナティブポップクイーンとして注目の存在です。
Baby Queen – Wannabe
ENNY
ナイジェリア系イギリス人でロンドン出身のラッパー、Enitan Adepitanのステージネーム。2021年デビューEP『Under Twenty Five』をリリースしており、先行カットされていた『Peng Black Girls』ではCOLORSライヴにてJorja Smithとのコラボレーションで1000万回以上のバイラルヒットを記録。Little Simzに続く期待の次世代UKヒップホップクイーン。
ENNY ft. Jorja Smith – Peng Black Girls Remix
Priya Ragu
当サイトイチオシの彼女。詳細はこちら。
Priya Ragu – Lockdown
Tems
ナイジェリアのラゴスで生まれのTemilade Openiyiのステージネーム。2018年『Mr Rebel』でデビュー、アフロビートを基調にダンスホール、インディー、R&Bなどを融合した、ナイジェリアを中心に広がりつつある新たなムーブメント「オルト・ムーブメント(オルトとはオルタナティブの意味」の一人として注目されており、Justin BieberやDrakeなどアメリカのトップアーティストとも共演を果たしているアーティスト。
当サイトでも注目したい一人!
Tems: Tiny Desk (Home) Concert
Yard Act
世界的ブレイクが期待されている新生ポストパンクバンド。ベーシストのライアン・ニーダムとボーカリストのジェームス・スミスによって結成され、サム・シジプストン(ギター)とジェイ・ラッセル(ドラム)を加えたカルテット。
直球勝負なパンクグルーヴと勢いのあるボーカルに惹き込まれること間違いなし!
Yard Act – The Overload
サウンド・オブ 2022 : まとめ
BBC Sound of 2022のロングリスト、ノミネーションアーティストをチェックしていきました。
2022年以降の活躍を占う意味でもチェックしておきたいアーティスト10組でした。当サイトでも今後単独アーティスト記事としてピックアップしていきたいと思います。
こちらオリジナルサイトでもチェックしてみてください。