ロンドンを拠点に活動するトロンボーン奏者、コンポーザーの Rosie Turton (ロージー・タートン)。
南アフリカ出身の両親のもとに生まれ、両親のバックアップにより11歳の頃から地元の(青年)ビッグバンドでトロンボーンを吹き始め、16歳でUKジャズシーンに大きな影響を与えるGary Crosby設立の教育機関、Tomorrow’s Warriorsに参加。
この時点ですでにNubya Garcia、Joe Armon-Jones、Sheila Maurice-Greyら、今を時めくUKジャズシーンの重要人物たちと出会い、その後も世界トップクラスの名門音楽院トリニティ・カレッジ・オブ・ミュージックに進学、在学中には前出のNubya Garcia、Sheila Maurice-Greyなどと女性オンリーのジャズバンド、Nerijaを結成と、UKジャズシーンのエリートコースまっしぐらな経歴を持ちます。
その後はNYに渡ってのアリス・コルトレーンやファロア・サンダースといったスピリチュアル・ジャズの先達からの影響や、インド古典音楽への探求の旅を経て2019年Jazz Re:freshedからデビューEP「Rosie’s 5ive」をリリース。
トロンボーン、バイオリン、エレクトロニクスが織り成す力強いメロディーとサウンドスケープは、今まで吸収してきたジャズとインドのラーガ、ヒップホップなどの幅広いアイデアで、音楽と感情的な結びつきを表現した非常にクオリティの高い作品でガーディアン紙より「One To Watch(注視すべき作品)」を獲得。
2021年には2ndEP『Expansions and Transformations: Part I & II』をリリース。より深く探求された音楽表現はファロア・サンダースやアブドゥラ・イブラヒムのような壮大でいて優雅なスピリットが全体を包み込んでいるようなUK産スピリチュアル・ジャズが展開されています。
Rosie Turton : レビュー
Part II (Jitwam’s Ronnie in the Attic Mixxx)
インド出身、NY拠点の気鋭ビートメイカー、Jitwamによるミックス。ダイナミックなジャズグルーヴにエレクトロビートが共鳴するクールな仕上がり。
こちらはPartⅡライヴ版。
Butterfly
「Rosie’s 5ive」より。バイオリンのJohanna Burnheart、ピアノのMaria Chiara Argirò、ベースのTwm Dylan、ドラムのJake Longで構成されたクインテットによるダイナミックな演奏。
トロンボーンを操るUKジャズ界のライジングスター、Rosie Turton (ロージー・タートン)でした。
Nubya Garciaに匹敵するUKジャズ界の名女性プレイヤーとして、この人は今後絶対に活躍する人物ですので要チェックです!