カリフォルニアベイエリア、サンノゼを拠点にする5ピースコレクティヴ、 Peach Tree Rascals (ピーチツリー・ラスカルズ)。
高校時代に結成したメキシコ、フィリピン、パレスチナからの移民二世たちで構成されていて、歌手・ラッパーのIsaac Pech、Tarrek Abdel-Khaliq、Joseph Barrosがフロントに立ち、プロデューサー兼ミキサーのDominic“Dom” Pizano、クリエイティブディレクターのJorge Olazabaが楽曲を作り出すスタイル。
インディーロックをベースにクロスオーバージャズ、ファンク、ヒップホップの要素が交錯するオルタナティブな音楽性と西海岸らしい爽快でイージーライフ感漂う雰囲気が魅力的です。
MTVやビルボードなどの主要メディアに加え、イギリスを代表するインディミュージックサイトのひとつ、『Indie Central Music』の2021年に注目するべきアーティスト”Ones To Watch 2021“にも選出された、要チェックなグループ。
2018年『Gride』をリリース以降、シングルをリリースし続けていましたが2021年3月26日にアルバム『Camp Nowhere』がリリース。2022年にはEP『Does A Fish Know It’s Wet?』がリリースされています。
Peach Tree Rascals : レビュー
Let U Go
2022年EP『Does A Fish Know It’s Wet?』より、彼ららしい爽やかなメロディとほとばしるギターサウンドによる夏のドライブにピッタリなアッパーチューン。
Moped
こちらも『Does A Fish Know It’s Wet?』から、なんとなくGlass Animalsっぽいビートの爽やかサウンド。
OOZ
アルバム『Camp Nowhere』からの先行カット。
コーラス、ベースライン、ギターの自然な調和が聴いていて心が安らいでいく、すごく気持ちの良いサウンド。
Mariposa
スペイン語で「蝶」の意味。蝶のように人間としての成長を表した曲とのこと。
どこか懐かしく、優しく包み込んでくれるような癒しサウンド。
Fumari
キャッチーなコーラスとダンサブルなビート、エネルギッシュなラップが重なるキラーチューン。『Maripiosa』と同様にTik Tokでも人気。
Mango
程よいユルさで軽い気持ちになれる春夏BGMにピッタリな作品。
Things Won’t Go My Way
切れの良いドラムのリズムとギターラインによるストレートなインディロックにラップ&ボーカルのバランスが絶妙。
まとめ
注目のイージーライフ・コレクティヴ、Peach Tree Rascals(ピーチツリー・ラスカルズ)でした。
ほど良いユルさ、なんでも受け入れてくれそうな自然体のキャラクターが立っている、なかなか良いバンドではないでしょうか。日本でも人気が出そうですね。
ビートルズからケンドリック・ラマーまで影響を受けたという様々なジャンルの要素をさり気なく表現していて、そのあたりのセンスもなかなかのもの。これから要注目です。