Lil Silva / 独創的に進化するUKトラックメイカー

Lil Silva Electronic
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イギリスのベッドフォードに拠点を置くエレクトロニック/ダンスプロデューサー、TJ Carterのソロプロジェクト名義、 Lil Silva (リル・シルヴァ)。

10代の頃から地元でDJをはじめ、UKグライムクルーMacabre Unitのメンバーとしても活動。

2008年よりソロ活動を開始し2000年代~2010年代のUKファンキーシーンの重要人物の一人として知られ、Mark RonsonDiploGeaoge FitzGeraldなどクラブミュージック界からAdeleSmapha、SerpentwithfeetなどのR&Bやポップ界のスターたちとも頻繁にコラボレート、クリエイティブパートナーとしてUKファンキーにとどまらない幅広いリリースに参加。

2010年代中盤まではかなり革新的でハードなUKファンキーを中心にリリースしていましたが、前述のとおり自身の音楽性の変化や周囲からの刺激によって柔軟な音作りが2014年EP『Mabel』、2016年EP『JIMI』あたりから見えはじめ、ダイナミックでありつつも内省的で繊細な歌詞とボーカルを特徴とするサウンドが主軸となってきたと感じられます。

2022年7月には自身としては初めてのスタジオフルアルバムとなる『Yesterday Is Heavy』をリリース。

古くからのコラボレイターであるSamphaをはじめ、Little DragonCharlotte Day WilsonBADBADNOTGOODSerpentwithfeetらを迎え入れ未来へと突き進むための過去への決別のような、彼の新しい側面を切り開いた作品になっています。

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Lil Silva : レビュー

Yesterday Is Heavy』より、美しく響くファルセットボイスに自身の家族のアーカイブ映像が数多く含まれたMVによる家族、過去の遺産への哀歌。

 

BADBADNOTGOODを招いたグルーヴィなディスコ・ファンキーインストルメンタル。カッコイイ!

 

パワフルなドラムブレイクと美しいピアノリフにSamphaの表現豊かでソウルフルなボーカルが調和のとれた作品。

 

2009年作、デビュー初期のコテコテのUKファンキー。

 

独創的に進化するUKトラックメイカー、 Lil Silva (リル・シルヴァ)でした。

あまりにも長く続かず衰退していったUKファンキーシーンを独自の感性とアンテナで切り抜けていき、外部の刺激を受けつつも進化するプロダクションマインドの持ち主ですね。

Yesterday Is Heavy』はかなり高レベルなUKクラブミュージックの進化を見せつけてくれています。