ギリシャ系の父と、ジャマイカ人の母を持つイギリスのシンガーソングライター、マルチインストルメンタリストであるLianne Charlotte Barnesのステージネーム、 Lianne La Havas (リアン・ラ・ハバス)。
数々のアーティストのバックコーラスを経て2010年大手レコード会社、ワーナーブラザーズと契約。
2012年ファーストアルバム『Is Your Love Big Enough?』でデビュー。シングルコイルギターの音色が美しいオーガニックな世界観が反響を呼び、全英4位、Frank OceanやMichael Kiwanuka、A$AP Rockyらととも、BBC “Sound Of 2012“にノミネート。
2015年『Blood』は自身のルーツを意識したジャマイカとギリシャの血統へのオマージュとして作られ、よりソウルフルでダイナミックなネオソウルへと昇華させた素晴らしいもので各音楽メディアからも高い評価を受け、2016年グラミー賞「最優秀アーバンコンテンポラリーアルバム」にもノミネート。
そして待望の3rdアルバム『Liana La Havas』と、自身の名前を冠したセルフタイトルアルバムが7/17にリリースされます。
気持ちよく爽快に広がる、カラフルでオーガニックな世界観は今回もより磨きがかかっているようで非常に期待が持てます。
制作は1stからの盟友Matt HalesのほかにBeni GilesやMura Masaもプロデューサーとして参加。
この最新アルバム『Liana La Havas』からの先行カット中心に聴いていきましょう。
Lianne La Havas : レビュー
Can’t Fight
ギターを前面に出したメロディアスなR&Bテイスト。Mura Masaが共同プロデュース。
Paper Thin
オーガニックに、そしてセクシーに展開する現在30歳になる彼女の大人な側面を漂わせるシルキーフォーク・ソウル。
Weird Fishes
ロックグループ、レディオヘッドの2007年作『Weird Fishes』をシンプルでソウルフルに仕上げた極上カバー。
Bittersweet
ピアノとギターコードがゆったりとした流れを作るビンテージ感を漂わせるネオソウル。
Green & Gold
前作『Blood』より。
全体から力強さを感じるバックトラックに自身のアイデンティティ、母親のジャマイカの旗の色、ギリシャの父親、そしてロンドンで育った自身についてを歌い上げる名曲。
What You Don’t Do (Tom Misch Remix)
こちらも『Blood』より。
doo-wopとJazzの要素を取り入れた60年代っぽい雰囲気を纏うオリジナルも良いですが、このトムミッシュによるリミックスも涼しげなギターサウンドに仕上がっていて素晴らしい。
オリジナル
まとめ
カラフルでオーガニックな極上ネオソウル、Lianne La Havas (リアン・ラ・ハバス)でした。
前作、『Blood』が傑作だったので本作も期待が高まるばかりですが、現時点で先行カットされている4作を聴く限り極めてレベルの高い、前作をしのぐ出来栄えの予感がしますね。これは確実に良い仕上がりになってそうです!