Yellow Days / ロンドンの人気ネオブルース・ソウルシンガー

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イギリスのマンチェスターで生まれ、現在はロンドン郊外サリーを拠点に活動するマルチ奏者、シンガーソングライター、George van den Broek(ジョージ・ファン・デン・ブローク)のステージネーム、 Yellow Days (イエロー・デイズ)。

ネオブルース・ソウル“という表現がピッタリと合うような、ヴィンテージソウルと現代UKインディ・ポップが融合されたサウンドと、ハスキーでいて艶と渋みが同居するボーカルがとびきり色っぽい若手シンガー。

10代前半でギターを学び、ピ アノ、ベースも10代にしてマスターしたレイ・チャールズ、マック・デ・マルコ、サンダーキャットなどの影響を受けた彼は、16歳にして2015年デビューEP『Harmless Melodies』をリリース。

2017年にはデビューフルアルバム『Is Everything Okay In Your World?』をリリース。このアルバムではUK次世代ジャズトランぺッターのNick WaltersやアイルランドのラッパーRejjie Snowをゲストに迎え、King Krule、Cosmo Pyke、Puma Blueなど同じロンドンで活動するダウナー系インディR&B・ロックアーティストとシンクロするレイジーな世界観を展開しここ日本でも人気が急上昇。

2020年9月にはセカンドアルバム『A Day In A Yellow Beat』をリリース。自身のアイドルでもあるMac De Marcoとの共作、ヒップホップ界のホープBishop Nehru、前作に引き続きNick Walters、そして70年代から80年代に活躍したR&B姉妹トリオJones GirlsShirley Jonesをゲストを迎えLAで録音された、R&B/ファンクへのリスペクトと、自身の音楽性に対する自信がみなぎっているような作品になっています。

2022年には『Slow Dance & Romance』、『Apple Pie』と2つのEPをリリース。60年代テイストの深い味わいを感じさせるブルージーな内容になっています。

 

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Yellow Days : レビュー

2022年EPより2作。甘いメロディのヴィンテージソウル。

Yellow Days – Slow Dance & Romance (Visualiser)

印象的なベースラインと美しくドリーミーなコーラス。ミスティックで温かみのあるYellow Daysらしいネオブルース&ソウル。

Yellow Days – Apple Pie (Visualiser)

 

The Curse feat Mac Demarco

A Day In A Yellow Beat』より4曲。

憧れのマック・デ・マルコとのコラボによるインディロックなアプローチ。

Yellow Days – The Curse (Official Video) ft. Mac Demarco

 

Keep Yourself Alive

70年代ソウルとドリーミーなヴァイブス、ホーンセクションが織りなす気持ち良いグルーヴ感。

Yellow Days – Keep Yourself Alive (Official Video)

 

Open Your Eyes feat. Shirley Jones, Nick Walters

アルバムでも”Keep Yourself Alive“から続く、同じ文脈メッセージ性による70年代ソウルをベースとしながらの現代ネオ・インディソウル。Shirley Jonesのコーラスがより70年代ソウルを強調してるように響き、Nick Waltersのトランペットでシメるゴージャスな内容。

Yellow Days – Open Your Eyes (Audio) ft. Shirley Jones, Nick Walters

 

You

四つ打ちビートとジャジーなシンセによるアーバンナイトダンサー。

Yellow Days – You (Official Video)

 

A Little While

デビューEP『Harmless Melodies』より。

スモーキーなバックビートとスキーでブルージーなボーカルによるYellow Daysを世間に印象付けた一曲。

A Little While

 

How Can I Love You?

2018年シングルカット。

ルーズなジャズピアノで始まる、どこかクラシカルでロマンチックなジャズ&ブルースといった趣き。

Yellow Days – How Can I Love You? (Official Video)

 

まとめ

ロンドンの人気ネオブルース・ソウルシンガー、Yellow Days(イエロー・デイズ)でした。

A Day In A Yellow Beat』は過去作のブルージーさを継承しつつもアップデートされたカラフルさも感じられ、ジャズ、ブルース、ソウル、ロックが高配合でかつバランスよく溶け合った快作だと思います。