LAをベースにする腕利きセッションミュージシャンたちによる9人編成ジャズコレクティヴ、 Katalyst (カタリスト)。
各人それぞれ今をときめく有名アーティストのバックミュージシャンとして活躍中で、現代ジャズのみならずLAを中心としたミュージックシーンを陰で支える実力者たち。ここで簡単にメンバーのそれぞれの活動をご紹介します。
メンバー | パート | サポートアーティスト(抜粋) |
Jonah Levine | ピアノ、キーボード | Josef Leimberg, Stevie Wonder, Kanye West |
Brian Hargrove | ピアノ | Roy Hargrove、Solange、Harvey Mason |
Brandon Cordoba | ピアノ | – |
David Otis | サックス | Mac Miller, Theo Crocker, Anderson .Paak |
Corbin Jones | スーザフォン、チューバ | Beyoncé, Jay-Z, Lucky Daye |
Emile Martinez | トランペット | MNDSN, Anderson .Paak, Ed Sheeran |
Ahmad DuBose | パーカッション | Guardians of Paradise |
Greg Paul | ドラム | Gary Bartz, Roy Ayers, Chronixx |
Marlon Spears | ベース | Kamaal Williams, SiR, Lonnie Liston Smith |
といったかなりの顔ぶれ。これにプラスしてソロ活動や様々なイベント、コンサートでの演奏活動をメンバーそれぞれ行っているようです。
このバンドの詳細やメンバープロフィールはこちらの公式ページもチェックしてみてください。
2014年ごろからこのコレクティブでの活動をスタートしていますが、2020年9月25日に初のフルアルバム『Nine Lives』をリリース。日本版もリリースされていて、いよいよ日本の早耳ジャズファンにもお披露目といったところですので早速レビュー+メンバーのソロ、別バンドも紹介していきたいと思います。
Katalyst : レビュー
WhatsAname
『Nine Lives』から3曲。
各パートのアンサンブルが程よく溶け合う、チルでグルーヴィーな新世代ジャズ。
こちらはライヴ映像。サウスロンドン、テルアビヴ、メルボルンに並ぶLAの気鋭ミュージシャンたちという感じですね。
FreeHand
Joe Armon-Jones率いるエズラ・コレクティヴのようなソリッドでトライバルなビートとブラスの応酬に、LAらしいチルヒップホップの要素も含まれた作品。
BBB
9人の息の合ったストーリー展開に息をのむファンタジック・インストルメンタル・ジャズ。
Jonah Levine Collective – Zootcase feat. MNDSGN
バンドメンバーのJonah Levine名義のリード作品では、ケンドリック・ラマーのジャズカバーなどをサンダーキャットの弟、Ronald Bruner Jr.やJosef Leimbergを従えてリリースしていたりしています。
その中からMNDSGNをフィーチャーしたLAらしいジャジービートミュージック。
Guardians of Paradise
メンバーのパーカッショニスト、Ahmad Dubose Dawsonが参加しているダラスベースの12人編成のバンド、Guardians of Paradise(ガーディアンズ・オブ・パラダイス)。
エレクトリック、アンビエント、ファンク、ロック、ジャズを組み合わせたかなりマニアックな独自の世界観。
まとめ
現代ジャズシーンを支える精鋭ミュージシャンたちによる強力コレクティヴ、Katalyst (カタリスト)でした。
カマシ・ワシントンやサンダーキャット、テラス・マーティンらWCGD(ウェストコースト・ゲットダウン)だけじゃない、LAのクロスオーバージャズシーンの選手層の厚さ、深さががわかるコレクティヴです。
日本版ではハイレゾ音源で楽しめるMQA-CDでのリリースだそうで、確かにハイレゾで聴きたい音楽ですね、これは。