2021年に注目したい6人以上のバンド編成による ファンクポップ コレクティブ5組をご紹介します。
70年代に多く存在した多人数編成リズム&ホーンセクションによるファンクバンドですが、音源、楽曲制作のデジタル化による省力化によって、その数も相当減ったのではないかと思われますが、世界各国で新たに結成されるバンドも出てきており、その中から2021年にチェックしておきたいアメリカンな新星ファンクポップバンドをセレクトしました。
オールドスタイルからニュースクールなネオソウルまで、多人数ならではのパワフルなサウンドが堪能できる5組をチェックしてみてください。
【洋楽】アメリカンな ファンクポップ コレクティブ 5選【2021】
#1 Reliably Bad
ノースカロライナ州グリーンズボロを拠点とする8人組のファンクポップバンド、 Reliably Bad (リレアブリィ・バッド)。
タイトなリズムセクションと3ブラスによるダイナミックで快活なサウンドに、紅一点のボーカル、Jessica Schneiderのフレッシュなボーカルの相性がバッチリで、グルーヴィかつポップで聴き易いバンド。
2021年には念願のデビューアルバム『Space Girl』をリリース。
フランクオーシャンやディ・アンジェロのバックギタリストとして活躍するCharlie Hunterが制作に携わり、ファンク、クラシカルなジャズ、R&Bを程よくブレンドした、このバンドの魅力を存分に引き出した内容となっています。
多人数コレクティヴの華やかさとタイトさ、秀逸なメロディに元気をもらえること間違いなしです。
Reliably Bad – Make It Out
Reliably Bad – If You Feel (The Way I Do)
#2 Melt
ニューヨークを拠点とする7人組のサイケデリック・ポップソウルグループ、Melt(メルト)。
東海岸中心のライヴ活動とストリーミングプラットフォームにおいて人気となり、2017年に初リリースした「Sour Candy」がビルボードのバイラル50チャートで5位(カナダでは6位)を獲得。
2021年には6曲入りデビューEP『West Side Highway』をリリース。
情熱さと爽快さのバランスが取れたリズムセクションに、女性ボーカルVeronica Stewart-Frommerのソウルフルな歌声が映える作りで、NPRに「1つのグルーヴィーな超有機体」と評され、Live for Live Musicでは「ポップ・ジャズ・エスプレッソ」と表現されるソウル・ポップジャムバンドです。
Melt – Waves
Melt – Sour Candy
#3 Sammy Rae & The Friends
シンガーソングライター、バンドリーダーであるSammy RaeことSamantha Bowersをフロントにした8人組のバンド、Sammy Rae & The Friends(サミー・レイ&ザ・フレンズ)。
オールドアメリカンなジャズ、ファンク、フォーク、ロックをベースに、ストレートでエネルギッシュなサウンドとパワフルで重層的なコーラスによる、どこか古き良きアメリカの雰囲気を感じられるバンドスタイル。
2021年には2nd EP『Let’s Throw a Party』をリリースしており、にぎやかでエネルギーに満ちたサウンドコミュニティを形成しています。
Sammy Rae & the Friends – Whatever We Feel
Sammy Rae & The Friends – Denim Jacket
#4 Busty and the Bass
カナダ、モントリオール出身の8人組ソウル・ファンクバンド、Busty and the Bass(バスティ・アンド・ザ・ベース)。
大学在学中に結成されたインストゥルメンタル・キャンパス・パーティー・バンドで、カナダのトップ大学バンドを競う音楽コンクールであるCBC Musicの「Rock Your Campus」で優勝。翌年にはデビューEP『GLAM』をリリース。
アウトキャスト、タイラー・ザ・クリエイターを手掛けたグラミー受賞プロデューサー、Neal Pogue(ニール・ポーグ)をプロデューサーに迎えた2017年『Uncommon Good』、2020年『Eddie』の2枚のアルバムをリリースし、ジョージ・クリントンやメイシー・グレイといったソウル・ファンクのレジェンドからも称賛を得ています。
ヒップホップ、R&Bをベースにした現代的なニュースクール・ファンクサウンドは、Free NationalsやPhony PPLに続くヒップホップ~ネオソウル・ライヴバンドとしても活躍する存在になりそう。
Busty and the Bass – Out of Love ft. Macy Gray
Busty and the Bass – Kids
#5 COUCH
ボストンを拠点とする6人組ソウル・ポップファンクバンド、COUCH(カウチ)。
高校~大学時代に別々の学生バンドで活動していたメンバーたちが各々出会い結成され、2019年シングル「I’m Leavin ‘(The Na-Na Song)」でデビュー。
ジャズファンクベースの気持ちの良いドライブグルーヴとブラスの爽快感、ポップセンスあふれるメロディが一体となったサウンドは誰もが元気をもらえそうなポジティブなもので、アウトドアやドライブに持ち出したくなるような楽曲ばかり。
2021年セルフタイトルデビューEP『COUCH』をリリース。これから注目のバンドです。
Couch – Still Feeling You
Couch – Stand Up
まとめ
アメリカンなファンクポップ・コレクティブ5選でした。さすがエネルギッシュで元気が出るサウンドばかりでしたね。