80年代から活躍するヒップホップDJ界のレジェンドであり、トランスフォーマースクラッチの生みの親。”Fresh Prince“ことWill Smithとのコンビで数々のヒットを世に送り出したフィラデルフィアの重鎮、 DJ Jazzy Jeff (DJ ジャジー・ジェフ)。
Public EnermyやLL Cool J、Big Daddy Kane等が出だした1980年代中盤の(当時の)ニュースクールムーブメント期に”Rock the House“や”He’s the DJ, I’m the Rapper“をリリース。
当時からJazzy JeffのDJスキルは有名で、そのスクラッチスキルとフレッシュプリンスのパーティラップを組み合わせた内容でしたが、当時新興勢力として勢いに乗っていたDef Jamレーベル系アーティスト(Public EnermyやLL Cool J、Beastie Boysなど)の後塵を拝していたような印象でした。しかし、その後のコレクティブの名称となる”A Touch of Jazz”とか秀逸な作品はこの頃のほうが多いです。
90年代に入りサンプリングの大ネタを多用した方向性に舵を切り、91年、Kool & The Gangの「Summer Madness」ネタの”Summertime“が大ヒット。
その後もAnita Wardのディスコヒットリメイク「Ring My Bell」や、ヒップホップ初心者にも分かりやすい大ヒット作「Boom! Shake the Room」などメインストリームで成功をおさめます。
その後2000年代に入るとFresh Princeはご存知の通りWill Smithとしてハリウッドのドル箱スターとなり、Jazzy Jeffは独自のヒップホップ、DJ道を進むことになり、この頃からフィラデルフィアを拠点として、プロデューサー集団”A Touch of Jazz“の主宰や、R&Bを主体としたアルバムのリリースも多くなっていきます。
若手アーティストたちと合宿して作り上げたR&Bプロジェクト、The PLAYlist-Chasing Goosebumpsをリリースしたり、2018年にもR&B作品「M3」をリリース。レジェンドながらも意欲的に活動中です。
Covid-19以降はYouTuberとしても”magnificent house party”シリーズで数々のDJセットプレイを披露し楽しませてくれました。
そして2022年6月にはアニメ、スパイファミリーのエンディングソングでもある星野源の『喜劇』を気に入ったとのことで、ここ数年親交のあるロンドンクロスオーバー・ジャズの番長ことKaidi Tathamと組んでリミックスを買って出ていてここ日本でも大いに話題となっています。
- DJ Jazzy Jeff : レビュー
- 星野源 – 喜劇 (feat. DJ Jazzy Jeff & Kaidi Tatham)
- 2 Step
- Midnight Escapade
- Stone Cold – The PlayList feat Glenn Lewis & Dayne Jordan
- Distractions – The PLAYlist feat Glenn Lewis
- DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince – I’m Looking For The One (To Be With Me)
- DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince – Summertime
- Peter Piper Routine
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DJ Jazzy Jeff : レビュー
星野源 – 喜劇 (feat. DJ Jazzy Jeff & Kaidi Tatham)
プロデュースがKaidi Tatham、ミックスをDJ Jazzy Jeffが担当していますね。トラック&ベースラインはKaidi Tatham色全開のクロスオーバー・ジャズ+R&Bに仕上がっています。
個人的に、星野源はもっとこっち側に行ってほしいですね。
Kaidi Tathamの記事は↓こちら
2 Step
アルバム「M3」から。ジャマイカ出身の新星シンガー、人気の新鋭ジャマイカン・アメリカンシンガー、Masegoをフィーチャーした四つ打ちヒップホップR&B。切れのいいスクラッチ音が主張していますね。
Midnight Escapade
Stone Cold – The PlayList feat Glenn Lewis & Dayne Jordan
The PLAYlist-Chasing Goosebumpsより、かなり爽やかなR&B
Distractions – The PLAYlist feat Glenn Lewis
こちらもThe PLAYlist-Chasing Goosebumpsより、カナダの正統派ソウルシンガー、Glenn Lewisをフィーチャーした渋めの一曲。
DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince – I’m Looking For The One (To Be With Me)
93年作。Teddy Rileyプロデュースにボコーダー使いといい、掛け声といいまさに90年代!
DJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince – Summertime
言わずと知れた90年代メジャーヒップホップの一大クラシック!
Peter Piper Routine
ヒップホップDJの定番&お手本。RunDMCの”Peter Piper”ルーティン。さすがのスキルです。
まとめ
まだまだ精力的で現役なヒップホップDJ界のレジェンド、DJ Jazzy Jeffでした。
まだ50代ですからねぇ、これからも意欲的に作品リリースしてくれそうです!