マレーシアの首都クアラルンプール出身のR&Bシンガーソングライター、 Yuna (ユナ)または YUNA ZARAI。
本名はYunalis binti Mat Zara’aiで、父親の影響でアメリカのロック、ポップ、ブルース、ジャズを聴いて育ち、14歳頃から英語によるソングライティングを開始。
その後ロースクールに通いながらライブ活動やSNSで楽曲をアップロードしたところ、100万回以上の再生回数を記録し、NYのインディレーベルFADERとの契約へと繋がり、2008年EP『YUNA』を経て2011年EP『Decolate』で世界デビュー。
2008年EP『YUNA』に収録の「Deeper Conversation」がマレーシアのグラミー賞で最優秀楽曲賞を受賞し国内ブレイク。また2011年EP『Decolate』からは「Rocket」がバイラルヒットとなり各メディアやヒップホップ界の大物Russell Simmonsから絶賛され、アメリカでも一定の評価を獲得。
ポップ、フォーク、R&B、ジャズを有機的にブレンドした楽曲に、YUNAの表現力豊かで優しいボーカルは、Feist、Norah Jones、Jhene Aiko、Raveenaにも通ずる癒しと洗練さを感じさせるもの。
2012年1stセルフタイトルアルバム『YUNA』ではPharrell Williamsプロデュースの「Live Your Life」をはじめ彼女の魅力が詰まった作品となり、ビルボード・ヒートシーカーズ・チャートでトップ20にランクイン。
その後もアルバムごとに洗練さが増し、Tyler The Creator、Little Simz、G-EASY、Jhene Aiko、Pink Sweat$らとの共演を重ねアメリカデビューから10年を迎えた2022年5作目となるアルバム『Y5』が秋ごろリリース予定で、2022年3月EP『Y1』を皮切りにY5に繋がる作品のEPリリースが続いています。
ということでY5が出る前に予習していきたいと思います。
Yuna : レビュー
Risk It All
EP『Y3』より。爽やかでジューシーな夏色R&BポップとYUNAの可憐なボーカルが魅力的。
Make A Move
EP『Y2』では夜っぽさが漂うミディアムメロウ。
Pantone 17 1330
EP『Y1』より。グルーヴィーなベースラインが印象的なスムース・ファンクチューン。
SHAUN,YUNA – So Right
こちらは恐らく『Y5』には収録されないと思われますが、韓国のプロデューサー、DJのSHAUNとのアジアコラボレーション2022年作。
Yuna, Little Simz – Pink Youth
前作『Rouge』より。Little Simzとのコラボレーション。
マレーシア発の癒し系R&Bシンガー、 Yuna (ユナ)。
恐らくマレーシア人でここまでの世界的なアーティストは初めてでしょうね。大きなメジャーブレイクまでは至っていませんが、しっかりとR&Bシーンでの地位を確立しているYUNAでした。