NYを拠点にする韓国系アメリカ人DJ、プロデューサー、ソングライターの Yaeji (イェジ)。
韓国人の両親のもとクイーンズ生でまれ、小学3年生までアトランタで育ち、両親が韓国のルーツ、文化学ばせるため韓国に帰国。そこでアメリカンスクールに通いながら韓国語を学び、バイリンガルとしての能力を高める。
大学から再度渡米しピッツバーグのカーネギーメロン大学に進学。大学在学中にTraktorの使い方を学び、ハウスパーティーでDJをするようになったことから音楽にのめり込み、DAWのAbletonを習得して自身の楽曲を制作、カーネギーメロン大学のラジオ局内でデビューを果たしています。
ディープなエレクトロミュージックをベースにポップス、ヒップホップの要素、それと彼女自身から放たれる個性的でエキセントリックな雰囲気が、単純なアジアンミックスというものでは語れない不思議な魅力が放たれた楽曲に魅了されます。
2017年デビューEP『Yaeji』、『EP2』を皮切りに、コリアンルーツを意識したミックステープ『What We Drew 우리가 그려왔던』など独自のアプローチを続けているクリエイターです。
2021年韓国のインディロックバンド、HYUKOH のリードシンガー/ギタリスト OHHYUK をフィーチャーしたシングル『29』はアップルのiPad AirのCMに起用され、さらなる飛躍が予感されるYaejiをレビューします。
Yaeji : レビュー
For Granted
2023年4月7日待望のデビューアルバムがリリース!アメリカンコリアンとしての抑圧や自分自身に課してきた抑圧に対してハンマーで壊すという意味が込められたタイトル『With A Hammer』より。
メロディックなエレクトロニカから一転して高速ドラムンベースへと展開するアルバムのコンセプトが込められたような曲。
Done (Let’s Get It)
キラキラしたシンセポップにおじいちゃん(祖父)出演のMVもイイ感じ。
29 feat. OHHYUK
ダーク&エッジーなビートとOHHYUKのギターに、サビのキャッチーさのコントラストが魅力のサウンド。
Raingurl
2017年『EP2』より。Yaejiの代表作。ソリッドでディープなハウスビートがカッコイイ。
One More
クリエイティブさが光る韓英バイリンガルによるミニマルエレクトロニックサウンド。
Dua Lipa – Don’t Start Now (Yaeji Remix)
Charli XCXやDua lipaなど旬なエレクトロポップ系アーティストへのリミックスワークも好評。
エキセントリックな魅力を放つコリアンアメリカンクリエイター、 Yaeji (イェジ)でした。
Audrey Nuna、Peggy Gouなど、アメリカ拠点の韓国人系クリエイター、アーティストが放つエッジが効いたエキセントリックな個性は非常に魅力的で惹きつけられるものがありますね。
デビューアルバム『With A Hammer』も彼女の魅力がギュッと詰まっていておススメです!