アメリカ、メリーランド州ボルティモア出身の、Kiya Hawthorne(キヤ・ホーソーン)、姉妹であるMarshaye Hebron(マーシェイ・ヘブロン)、A’laiza Hebron(アライザ・ヘブロン)による10代のR&Bガールズ・ポップグループ、 Riplay (リプレイ)。
2017年、名門Def Jam Recordingsと契約しChristina Aguileraや日本で活躍したBoA等をプロデュースしているPhantom Boyz Productionのプロデュースの元、現在売り出し中の3人組。
ビジュアルを見れば一目瞭然ですが、90年代ガールズグループのトップランナーであったTCLを彷彿とさせるというか、非常に意識していますね。
本家、TLCもまだまだ活動中ですが、Left Eyeの不慮の事故以来、その影響力も残念ながら90年代の一番輝いていた頃のものではないのも事実・・・。そんな中で登場したまさにTLCフォロワーでもあり、TLCよりもTLCの・・・あの若々しい勢いのある「ガールズR&Bグループ」の姿を見事に再現しているグループではないでしょうか。
Gabi Wilson(H.E.Rとして方向転換しましたが)やMae Oriel、大成功したFifth Harmonyの初期あたりからの2010年代以降、特に90年代のR&Bをサンプリングしたりリメイクしたアプローチが多くなっていますが、Ella Maiもこのあたりに入ってくるかと思いますが90年代リメイク物が加速度的に多くなっていますし、そのクオリティも高くなってきています。
Review(レビュー)
Status
どこまでも90年代ヒップホップR&Bマナー。「90年代の曲だよ」と言っても誰も疑わないレベルの完成度。
Hate Me
青春真っただ中のTLCの世界観そのままな3人のコーラスワークが胸キュンなTLC好きには特におススメ。
Globe Life
2018年作。前2作よりも落ち着いた感のあるメロウなコンテンポラリーR&Bを展開してます。
Youngest In The City
Migos系トラップ・ヒップホップトラックを使った今っぽい作品。”Hate Me”、”Status”以降は比較的現代トレンドなトラックに移ってきていますね。
まとめ
TLCよりTLCなR&Bポップグループ Riplay でした。
こうやって聴いてみると単純に90年代的なトラックに3人の90年代的なテイストを合わせているだけでなく、イマドキなトラックと3人の若々しさが自然に「現代のTLC」として入り込んでくるところが、なんとなくPhantom Boyz Productionの仕掛け方なんだろうなぁと思いました。
まだシングルのみのリリースになっていますが、アルバムリリースが期待されるので今後も注目です。