ドイツ・ドレスデン出身のDJ、プロデューサー、リミキサー、Tino Piontekのプロジェクト、 Purple Disco Machine (パープル・ディスコマシーン)。
地元DJとして活躍し2009年からPurple Disco Machineとしてスタート。
80年代のシンセポップの影響を受けた煌びやかなヨーロピアンNu-Disco、ブギートラック、サンプリングベースのハウスミュージックはヨーロッパを中心にイギリス、アメリカ、オーストラリアなど国際的な評価を得ており、Judy Clay & William Bellの『Private Number』のギターリフを使った「My House」で世界的にブレイク。
2017年デビューアルバム『Soulmatic』からは世界的クラブアンセム「Body Funk」、「Devil In Me」を筆頭にサンプリングを多用したディスコチューンからタイトなディープハウス、ブレイクビーツ、哀愁系ハウスミュージックと、バラエティ豊かなアプローチで聴衆を飽きさせない世界を展開。
Lady GagaとAriana Grandeの「Raise On Me」のリミックスワークをはじめDiplo、Dua Lipa、Mark Ronson、Chromeo、Jamiroquai、Gorillazら名だたるアーティストとの仕事をこなしています。
2019年には現代ハウスミュージックシーンを背負って立つDefected Records主宰のパーティオーガナイズ、Glitterboxからディスコクラシックを自らコンパイルした「Glitterbox – Discotheque」もリリース。
ディスコモンスターとしてその地位を築いたPurple Disco Machineのバラエティ豊かな作品たちをレビューしていきます。
Purple Disco Machine : レビュー
Hypnotized
2020年ヒットシングルカット3曲。
イギリスのインディー・バンド、Sophie & The Giantsとのコラボレーションによるヒット作。
Nu-Discoとインディポップのエッセンスをクロスオーバーさせた極上シンセポップ。
Exotica
イタロディスコ・プロジェクトのCyber Peopleが1985年に放ったイタロディスコ・クラシック『Void Vision』を、原作の良さを引き出しつつより現代的にキャッチーに仕上げたファンキー・エレクトロディスコ。
In My Arms
この曲もイイですね。
Salsoulレーベルのディスコクラシックナンバー、Inner Life & Jocelyn Brownの『 I Like it Like That』で出てくる歌詞のフレーズループ、オーセンティックでありながら時代を超越するグルーヴを生み出すトラックはフロア受け間違いなしなキラーチューン!
My House
2013年彼の出世作。前述Judy Clay & William Bell『Private Number』のギターリフ使いのサンプリングディスコの決定版。
2017年『Devil In Me』では『My House』のトラックをベースに男性ボーカルをフィーチャーしたパワーハウスチューンとして復活。
Body Funk
こちらも出世作のひとつの2017年作。
映画『ブレイクダンス』のサントラに収録されている1984年Hot Streak『Body Work』を使ったファンキーリバイバル・ディスコ。
Love For Days feat. Karen Harding
2017年アルバム『Soulmatic』よりお気に入り。
UKのシンガーソングライターKaren Hardingをフィーチャーした、サビへの盛り上がり方がスマート且つスケールがあって気持ち良く気分がアガる作品。MVもイイですね。
Lady Gaga, Ariana Grande – Rain On Me (PDM Remix)
リミックスワーク3作品。
レディー・ガガ & アリアナ・グランデのヒット作「Rain On Me」をノリノリなクラブチューンにリミックス。
Kylie Minogue – Magic (Purple Disco Machine Remix)
UKベテランディスコクイーン、カイリー・ミノーグ作品でもきっちり仕事してますね。
Dua Lipa – Don’t Start Now [Purple Disco Machine Remix]
Dua Lipaのスーパーヒット曲、『Don’t Start Now』もフロア向けポップディスコサウンドに仕上げています。
▼Dua Lipaの記事はこちら▼
まとめ
ジャーマンディスコハウスのスーパープレイヤー、Purple Disco Machine(パープル・ディスコマシーン)でした。
古典的なディスコサウンドをセンス良く煌びやかでポップに仕上げた誰もが思わず身体を揺らしたくなる、フロア直結、現場直結のディスコ・ハウス・ミュージックでした。
自己作品でもリミックスワークでも、これからも多くの期待を超える作品を届けてくれそうです。