2010年からニューヨーク、ブルックリンで活動する、ヒップホップ、R&B、ネオソウルをベースにした5ピースコレクティブ、 Phony PPL (フォニー・ピープル)。
ボーカリストのElbee Thrieとキーボード奏者のAja Grantにより出身地であるブルックリンで結成。
デビュー当時は9人編成でしたが、現在はElbee Thrie (vocals), Elijah Rawk (lead guitar), Matt “Maffyuu” Byas (drums), Aja Grant (keyboard), Bari Bass (bass guitar)の5人編成で活動。
Atlantic~Elektra傘下の300Entertainmentより2015アルバム『Yesterday’s Tommmorrow』でデビューし、2010年代後半以降ヒップホップ~ネオソウルを代表するバンドとして成長。
ヒップホップバンドといえばThe Rootsが代表的ですが、The RootsよりもR&B寄り、2010年代を代表するネオソウル・バンドといえばThe Internetですが、The Internetよりもヒップホップ寄りなスタイルをとっているイメージ。
R&Bをベースとしたクリエイティビティなアプローチとバンドスタイルは、西のThe Internetに対し東のPhony PPLとして語られてきたグループです。
SydやSteve Lacyなど個々の活躍も顕著なThe Internetと比べるとここ1~2年はJoey Bada$$やVanjessらとの絡みで散発的に出てはいましたが、今ひとつやや地味な印象がぬぐえなかったのが正直なところ。
そんな中3年振りとなる待望の3rdアルバム『Euphonyus』が2022年11月にリリースされ、ここで一気に挽回と行きたいところです。
Phony PPL : レビュー
dialtone.
アルバム『Euphonyus』のオープニングを飾るのは80’sテイストな煌びやかなエレクトロファンクチューン!
Nowhere But Up
ファットなベースラインのファンクチューン。『Euphonyus』はかなり前作以上にファンクベースですね。
Phony Ppl – Before You Get A Boyfriend
アルバム「mō’zā-ik.」からのファーストカット。Phony PPLらしいネオ・ソウル~ヒップホップ。
Something About Your Love
「mō’zā-ik.」からのセカンドカット。ギターのElijah Rawkを前面に出したインディ系のつくりが新鮮!
Way Too Far
こちらも「mō’zā-ik.」から。前作の名曲、”Why iii Love the Moon”をローファイにした感じ。
Why iii Love The Moon
おススメ。その前作「Yesterday’s Tomorrow」の代表曲。ロマンチック・ネオソウルの傑作!
Baby, Meet My Lover
クリエイティビティな2010年代的ネオソウル
End Of The Night
一番のお気に入り。個人的に彼らを注目した最初の曲。
Fkn Around ft. Megan Thee Stallion
人気急上昇中の女性ラッパー、Megan Thee Stallionをフィーチャーした2020年作。『Euphonyus』にも収録されています。
ブルックリン発のヒップホップ~ネオ・ソウルバンド、Phony PPLでした。
3rdアルバム『Euphonyus』は80年代ベースのパワフルなファンクサウンドに彼らならではのメロディとハーモニーが絡むeuphoniousの意=耳に心地よい作りになっています。