V.C.R / シネマティック・サザンゴスペルソウル

V.C.RR&B

テネシー州メンフィス出身でLAを拠点に活動するコンポーザー、バイオリニスト、マルチインストゥルメンタリスト、ボーカリストのVeronica Camille Ratliffのステージネーム、 V.C.R (ブイシーアール)。

音楽一家に生まれ、5歳からバイオリンとゴスペル・クワイアの古典的な訓練を受けクラシック・バイオリン、ピアノを習い始め、音楽的訓練を受ける。

ハーバード大学卒の母親に教育を受け、父親からは4歳から音楽理論や合唱の発声の教育を受け、Phillips Andover Academyなどの音楽院や交響楽団、ゴスペルの聖歌隊で歌い、2014年に音楽学位を取得して大学を卒業するという幼少期から超英才教育を受けたのちLAに移住しセッションバイオリニストとして活動。

またLAのアンダーグラウンド・ミュージアムで映像作家のKahlil JosephやマルチメディアアーティストのKaron Davisのもとでアート・ドーセント(展示解説者)として活動したことがきっかけでMndsgn、Sudan Archives、SwarvyKelsey Lu、Pink SiifuらLAの気鋭音楽クリエイターたちと出会い、音楽活動へと触発され2015年頃から音楽制作をスタート。

2019年、Pink Siifuをフィーチャーしたセルフプロデュース曲「Minnie’s Lives」がバイラルヒットとなり、音楽番組などでのパフォーマンスによりファンを獲得。

また同時期に「The Creative Black Woman’s Playbook」と題した初の本を執筆し、最初の数カ月で300部を完売。本の延長としてThe Creative Black Woman’s Networkを設立し黒人女性の豊かな遺産と歴史を尊重し、国際的に創造的な黒人女性のバックアップと固有の才能を収益化するよう促すプロジェクトをスタートしています。

カタルシスあふれる歌詞とパワフルなボーカルを融合させゴスペル、ソウル、ファンク、クラシック音楽がハイブリッドされた、「シネマティック・ソウル」という独自のジャンルを標榜。

彼女の豊かなサザン・ゴスペルのルーツとクラシックオーケストラのトレーニングを融合させた独自の世界観を確立しているアーティストです。

V.C.R : レビュー

サザンソウルとゴスペルが緩やかに溶け合うノスタルジックでウォーミーな作品。2分30秒ほどの曲ですがもう少し長く聴いていたい曲。

V.C.R – Blue

 

バイオリニスト/R&Bシンガーの先輩格でもあるSudan Archivesとの共演。正直どこまでがSudanでどこがV.C.Rだか判断がつかないかな?もっとがっぷり共演感が欲しかったかも。

Lothlórien

 

曲紹介より~黒人女性、彼女たちが受け継いできた闘争、そして先祖代々の魔法からインスピレーションを受けて作られました。姪のリリアン・ローズにちなんで名付けられたこの曲は、力強く豊かなサザン・ゴスペルのハーモニーの音に溢れ、サブリミナルなメッセージを繰り返し伝える曲にしたいと考えたそうです。

V.C.R – "Lilli Lotus" Music Video

 

ミニー・リパートンに非常に影響を受けたそうですが、そのミニー・リパートンの「Expecting」にインスパイアされて作られた曲。ライヴ版で。

V.C.R – Minnie Lives (Live)

 

シネマティック・サザンゴスペルソウル、 V.C.R (ブイシーアール)でした。

バイオリン+R&B/ソウルというとやはりSudan Archivesと近いものを感じますが、Sudanはよりエッジ系、V.C.Rは緩やかなサザンソウルを思わせるアプローチですね。